火曜日, 10月 30, 2007

勉強する世の中と勉強しない研究者

 写真は近所の白滝という呉服店。[link] 創業は嘉永6年(1853年)で、都内で一番大きな呉服店なのだそうだ。「勉強する世の中」と書かれている。「勉強する」とは「まける」という意味だろうが、思うように研究が進んでいない僕の目には象徴的に映った。僕はここのところ、文字通り「勉強していない」。
 工学系の審査員相手の面接や動物行動学会での発表以来、自分の話が通じないのは何故なのだろうと本当に悩んでいた。昨日、BSIの10周年記念イベントで説明員をしていて、その理由がわかったような気がする。「そうか、(悪気なく)はなから興味がないのだ。」 だから、どんなに「僕はこれが知りたいんだ」と熱く語ったところで、聞いた人たちは「、、、で?」という感じなのだ。ならば方針を切り替えて、相手の興味の土俵に入りつつ、でも自分の主張を述べられるように苦心しなくてはならない。その努力を怠れば、まったく実りのない時間を過ごすことになる。
 境界領域で踏ん張るのが自分の立場だと覚悟を決めのだから、それをやるのみだ。そのための心技体を地道に鍛えないと。プロ野球選手ですら毎日の素振を欠かさないのだから。

金曜日, 10月 26, 2007

小樽の喫茶店、はち

 ずっと書こう書こうと思っていて、そのままになっていた喫茶店をレポートします。
 物理学会で札幌に行ったときに、小樽に足を延ばした。ネットで調べたら、南小樽駅近くに素敵な喫茶店があるというので、小樽駅から散歩がてらここに行ってきた。お店の名前は「はち」。[link] 古い民家を改造した「古き良き時代」を思い起こさせてくれる木造の喫茶店です。珈琲は深入りでかなり苦め。でも、酸味がないのですっきりといただける。コーヒーの注文の仕方が独特で、「珈琲何グラム、お湯何グラム」というたのみ方をする。スイーツもおいしいとのことだったが、小樽のおいしいお寿司をたいらげた後だったので、注文しなかった。次回行く時はぜひ注文したい。苦めの珈琲がとても気に入ったので豆200gをひいてもらって、研究室のお土産にした。苦めにも関わらず、すっきり飲めるととても好評だった。

僕的採点
  • 珈琲: ☆☆☆
  • ケーキ: ?(食べなかったので)
  • 雰囲気: ☆☆☆

火曜日, 10月 16, 2007

地震、雷、誤字、脱字

科研費の書類を書くためにここのところ3日ぐらい徹夜して、昼夜逆転した生活をしていたためか、この時間にもかかわらず眠れなくてブログを書いている。本当のところは、ついさっき来たEVOLANG不採用の不幸の手紙(Email)とリポビタンDに入っていた無水カフェインのせいなのかもしれない。気がついたら、ブログを書くのが半月ぶりぐらい。忙しかったことを意味しているが、研究は何も進んでいないので、いったい何をやっていたのやら。とにかく頑張っていたことだけは覚えている。書類やらスライドやらをひたすら作っていた。
 最近のきつきつのスケジュールに体が悲鳴をあげている。来年はこんなにアホみたいに学会に行くのはよそう。進化学会、物理学会、基礎特研の面接、科研費2つ、集中講義2つ、動物行動学会、SFN、リトリート、そしてACAL。この3カ月ぐらいにこんな詰まっている。これでは研究が進むわけがない。自分は何がしたいのか。自分は何がしたくないのか。そのためにはどうすればよいのか。近視眼的ではいけないし、ただ嘆いていてもいけない。来年、再来年の今頃、この時期を振り返ったときに、今を笑い飛ばせればそれで良い。きっとできると信じている。