火曜日, 3月 31, 2009

LA初日

 33,000円という激安航空券だったので、内心大丈夫かなと思っていた大韓航空ですが、機内食もおいしいし(夕食はビビンバがお勧め)、サービスもまずまずでした。昨日、無事、ロスアンゼルスに到着しました。LAXからUCLAのあるウェストウッドまでは、Flay Awayというバスで20分ぐらい(料金は$5)。引っ越しまでは、UCLAのゲストハウスTiverton houseに滞在しています。ここに滞在するのは3度目で、いつ来ても快適です。
 昨日はチェックインまで時間があったので、フライトの疲れと時差ぼけでへろへろになりながら、近くのスーパーに行ったり、UCLAのキャンパス内を散歩しました。奥さんは、噂に聞いていた緑色の毒々しいスイーツや、ガロン単位で売っている牛乳が珍しかったらしく、ばしばし写真を撮っていました。休日のため、キャンパスにはいつもほど人はいませんでしたが、腹をすかせたリスたちが、私たちの昼食のご相伴にあずかるべく、替わるがわるやって来ました。キャンパスにリスがいるのっていいですね。ゲストハウスに戻ってからは、疲れていたのでぐっすりと寝ました。朝日とともに目覚め、今日はLAの2日目です。事務的なことを片付け、アパートを見に行って来ます。写真はUCLAのロイスホール(と写真を撮っている奥さん)。

日曜日, 3月 29, 2009

サムライLEGO海を渡る

 先日、4年ぶりに駒場キャンパスで時間を過ごし、学生気分に戻った。16号館近くの桜はまだ三部咲きだったが、春を待ちきれない学生達が生協の前でダンスを踊ったりして(サークルかな)、春に特有のウキウキ感がキャンパスに満ちていた。ラボの人たちは物理学会の準備で、みんなもくもくと作業をしていた。僕も事務仕事を片付け、もくもくとプログラムを書いた。久しぶりに良い集中力で作業ができた。次に来るのは夏休みかな。
 いよいよ今日は渡米の日。昨日とおとといは、荷造り作業でてんやわんやだった。100円均一の店で必要になるであろうものを大人買い。小物類、生活雑貨、食品。それでも数千円だけど。悩んだ末、持って行く本は段ボール2箱分にした。なので、蔵書の8割以上はお留守番です。これからはロサンゼルスから、たそがれコーヒー学をお届けします。行ってきます。

木曜日, 3月 26, 2009

花發多風雨 人生足別離

花發多風雨(花ニアラシノタトヘモアルゾ)
人生足別離(「サヨナラ」ダケガ人生ダ)

 これは井伏鱒二による「勧酒」という詩の訳(の一部)。3月は別れや旅立ちの季節。最後のゼミでは、ゴーギャンの1枚の絵(我々はどこから来たのか。我々は何者か。我々はどこに行くのか[Link])から初めて、この4年間の研究について駆け足で発表した。通奏低音は動的なモノの分かり方。研究者として何をどうこだわっているのか、ただそれを伝えたかった。最後に、お世話になったラボへの感謝の気持ちを述べた。そして、昨日は理研最後の日。次のコンピュータ管理者への引き継ぎの仕事をし、チームでの役割を終えた。一抹の寂しさを感じながら、咲き始めた桜を見ながら、理研を後にした。
 この数週間、いろんな出来事があった。妹が母になった。それに伴い僕はおじさんになった。下赤塚から高円寺に移動した。サムライJapanが悲願のV2を達成した(すばらしい試合だった!)。鈴木さん家のイチローは羨望の的になり、小沢さん家のイチローは捜査の的になった。29日の渡米まで、まだまだ何かが起きそうだ。

月曜日, 3月 23, 2009

さらば下赤塚

 3月19日晴天。5度目の引っ越し(注)。レンタカーで全ての荷物を奥さんの実家に移動し、約4年住んだ下赤塚(アパートの住所は田柄)を後にした。住めば都と言うが、下赤塚も静かで良い街だった。大きなスーパーはないが、味のある商店街があるし、三大大仏の1つ東京大仏やカステラのおいしい鉢の木がある。 七不思議の1つだが、なぜか接骨院がいたるところにある。よく食べたのがY'sラーメンの白ネギラーメン(たまごトッピング)と芝蘭の五目おこげ。理研に通う道すがら、成増と光が丘の図書館にもお世話になった。アパートも新築できれいだったし、この4年間、とても快適に過ごさせてもらった。一人暮らし最後の地でもあるので、きっと懐かしく思うことが度々あるだろう。
 3月29日に渡米し、4月1日に6度目の引っ越しをする。UCLAのUniversity Apartmentなので、以前住んでいた国際交流間みたいに留学生がたくさんいるのだろう。生活しやすい環境だといいなあ。

注:いわき市→川崎市生田(潮学生寮)→南大沢(都立大の近く)→お台場(国際交流館)→練馬区田柄(理研の近く)→中野区(奥さんの実家)

水曜日, 3月 18, 2009

ジャーマンドックな日々

 少し寒い夜風にも春の訪れを感じるようになってきた。研究の追い込み、渡米&引っ越しの準備ですっかりバテ気味。花粉症のせいもあるのだろうが。ここ2週間は完全に昼夜逆転の生活をしていた。朝までプログラムを書き、帰宅してめざにゅーを見てから、眠りに着く。昼過ぎに目を覚まし、ドトールでジャーマンドックとコーヒーで遅いブランチ。唯一、落ち着いて読書が出来る時間。そしてラボに行き、朝まで研究。シミュレーションにしろ、解析にしろ、やらざるを得ない外圧とやり遂げたいという内圧で、無我夢中になるとどうしてもこのサイクルになる。何とかプログラムの骨格は完成した。そして、今日はラボの送別会。明後日は引っ越しで、29日には渡米する。33回目の春は、ナイキのシューズを履いて、すごい勢いでやって来る。

金曜日, 3月 13, 2009

日本人なら必ず誤訳する英文

 先週、共同研究者とSkypeミーティングをしました。ニューヨークと東京は時差が14時間あるので、向こうが昼間ならこちらは深夜。その夜は頭が英語モードに切り替わらず、相手の顔が見えないことも変なプレッシャーになり、自分でもびっくりするほど言いたいことが言えませんでした。散々な議論に、悔しさを一人噛み締めた夜でした。まだまだ未熟です。
 さて、あちこちのBlog(例えばここ)で評判になっていた「越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文」を購入しました。著者はダ・ヴィンチコードの翻訳家で、本の内容は「誤訳をなくすシリーズ」という翻訳学校での講義がもとになっています。
  • 基礎編
    1. 文の構造
    2. 時制・態
    3. 否定
    4. 助動詞・不定詞
    5. 動名詞・分詞
    6. 比較
    7. 関係詞
    8. 仮定法
    9. 相関構文・特殊構文
    10. その他
  • 難問編
  • 超難問編
  • ちょっとひと息
    わたしは英語をこうして勉強した
 例文がまず与えられ、その後に、誤訳の例と解説が続きます。試しに数問やってみましたが、見事に誤訳の例の通りに訳してしまいました。こんな風に、正解だけでなく、誤訳から学ぶというのはなかなか良いアイディアだと思います。その方が記憶の定着も良いし。これから、雰囲気で英語を読んでしまう癖を直そうと思います。あくまで基本に忠実に。

土曜日, 3月 07, 2009

眠られぬ夜のために

 先週末、サークルの人たちに壮行会を開いていただいた(ありがとうございました)。みんな元気そうで変わってなかったけど、実は全員既婚で、あれから10年たったのだなとつくづく感じた。このブログのタイトルは、サークルの文集に初めて書いたエッセイから来ているのだが(Link)、今日、部屋を片付けていたら、もう1つ文章(の様なもの)が出てきた。今読むと恥ずかしいけど、このまま捨てるのも何なので、ここに載せたいと思います(ひっとしたら、これで全部じゃないかもしれない)。当時の僕(22歳)は、どんな気持ちでこれを書いたのだろうか?

眠られぬ夜のために


 お気に入りの毛布にくるまっても、羊を1000匹数えても、眠れない夜ってあるものです。心の中のひとりごとが止まらない、そんなときはホットミルクをすすりながら、こんなものを読んでみてはどうでしょう。とりとめのない言葉(フレーズ)たち。

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丈夫じゃない今は、丈夫。
君の笑顔は 引力
サンタクロース はじめました。
タウンページで比較、検討の結果 はらたいらに3000点。
かあちゃんが洗濯した パンツのにおい
いぬのごんべいに 落書き
悪ぶらないで。君のやさしさはとっくにバレている。
ボーリングのたま と ハゲあたま
等身大のキティーちゃん マジ切れ。
101匹ワンちゃんの 77匹め。
笑わなきゃ えくぼ はできないよ。
たの平八郎。トンカツには目がない。
服部(はっとり)君のハッタリ
深く悲しむことを知る君のやさしさ
元気予報。れのちり。ときどきバナナ
誰も傷付けないウソ。
よろずや商店のすっぱい肉まん。
時速300kmの回転寿司。 遠心力がきいている。
のせいにしない。自分のせいにしない。のせいにもしない。
アップルπ
鏡の前でアホな顔をする。
ゲレンデにシュプールを描く かぶと虫。
近所のネコに ごあいさつ。
何度挫折したって、継続はなり。
カフェ・ラテにとけた ため息
イツモソバニイルヨ。
ありのままを受け入れるということ。
モザイクをかけたい 成績表。
うそつき少年が言った。 「いや〜、うそはよくないよ。」

金曜日, 3月 06, 2009

祝・侍ジャパン1勝

 相変わらずの夜型人間で、たった今、ラボから帰ってきた。昨夜は夜通しプログラムを作っていたので、WBCの日本対中国を見逃してしまった。めざにゅーのスポーツコーナーで、遅ればせながら侍達の活躍を見た。ダルの力投にイチローのガッツあるプレー(スランプ気味だけどきっと大丈夫)。これだけの重圧の中、よくがんばった。32になっても野球少年の血が騒ぐ。
フェアプレーはファインプレーよりも美しい
 これはベースボールマガジンにあった見出しで、今でも好きな言葉の1つ。野球は9人(ベンチを守っている選手も含めれば15人)で力を合わせて1つの物語を作る。それを思うと、研究とは何と個人的な営みであることか(もっと言うと、何と自慰行為的な研究の多いことか)。野球と比べても仕方がないのかもしれないけど。早朝に侍達からもらった熱をどこへ向けるべきか。うーん。まず、寝ます。

水曜日, 3月 04, 2009

立つ鳥

 いよいよ3月になりました。理研からの帰り道、珍しく雪が降っていました。慌てん坊の冬将軍が、忘れ物をとりに戻ったかのような寒さです。
 ここ数日は、渡米の準備でばたばたしていました。大学事務の不手際でだいぶ遅れてしまいましたが、先週、ビザをとるための面接をアメリカ大使館で受けて来ました。面接といっても、「どこに行くの?」とか、「誰がお金を出すの?」とか、質問はほとんど形式的なものです。Jビザの場合、受け入れ先に発行してもらうDS-2019を手に入れるのに時間がかかりますが(3ヶ月以上かかった!)、あとは所定の書類を揃えて手数料を払い(これも結構面倒だけど)、面接をパスすれば、1週間ほどでビザは手元に届きます(たぶん今日)。僕と妻は、朝早くアメリカ大使館に行ったので、比較的スムームに面接を受けることができました。しかし、僕らの後の人達は、雪の降る中、大使館前の坂道で長蛇の列になっていました。予約時間と実際の受付時間はあまり関係ないようなので、ビザをとられる方は早朝に行くことをおすすめします。
 もう1つの懸案事項だったLAのも無事決まりました [ここ]。Chuckの助力があり、Universityアパートメントに住むことができそうです。2ベットルーム家具付き&水道ガス代込みで、家賃は$1,197です。LAでこのクオリティーでこの値段ですから、リーズナブルだと思います。UCLAのあるLA西側は高級住宅街なので、$1,300をきる物件など単身用のアパートでもなかなかありません。ラッキーでした。
 航空券も手配し、引っ越しや荷物の海外配送の手配も一応終わったので、しばらくは研究に集中できそうです。この4年間の研究は、自分の力不足もあり、決して満足のいくものではありませんでした。しかし、「立つ鳥跡を濁さず」という言葉にもあるように、今自分のやるべきことをきちんとやり、「お世話になりました」と感謝をして、気持ち良く巣立つのが筋というもの。そうがんばろう。今晩は、OferとのSkypeミーティングだ。