火曜日, 11月 24, 2009

Small drip, small head-trip

 一杯のコーヒーとともに過ぎる緩やかな時間。その時に思い浮かぶ妄想あれやこれ。そんなコンセプトで大学の時に書いたエッセイが「たそがれコーヒー学」だった。それをタイトルにしたブログを始めてもうすぐ3年になる。無精の僕にしてはよく続いたものだと思う。これからも、自分の中に眠る表現力の畑を耕すつもりで、ちょっとずつ文章を書いていきたい。この御時世、他人の表現を食って消費しているだけではだめ。自分を表現しなくちゃ。
 今日は小さい秋を見つけた。LAでは紅葉は見られないと思っていたけど、通学に使っているウェストウッド通りの木々が紅く色づいていた。ペダルを少しゆっくりこいで走った。

土曜日, 11月 21, 2009

ゴーサイン

 先週のミーティングで、いつでもセミナーができるぐらいの完成度の資料を準備して、これまでの研究成果をChuckとAlexの前で報告した。こちらでは、結果なしでああだこうだと言ってもまったく相手にされない。「そうかもね。」程度の相づちが帰ってくるのが関の山。逆に言うと、結果をともなって自分の考えを示すと、きちんとした反応が返ってくる。だから今回はある意味賭だった。自分ではこれまでにない手応えを感じていたので、二人とも興味を示せばその感覚は「当たり」。そうでなければ、お先真っ暗。かなり自分を追い込んで資料を作った。
 そして結果は、「当たり」。ChuckもAlexも資料を食い入るように見つめ、僕の説明に真剣に耳を傾けてくれた。「こんなの見たことないよ。」とChuckは言い、一発で論文へのゴーサインが出た。今は、白紙に向かって「産みの苦しみ」を味わっているところ。

月曜日, 11月 16, 2009

第一回結婚記念の旅

 結婚一周年記念ということで、レンタカーを借りて旅行に行ってきた。左ハンドル・右車線でフリーウェイを運転するのは緊張の連続で、時速100kmで車間も開けずに急カーブを曲がるのはジェットコースターよりも迫力がある。
 旅で最初に訪れたのは、ロスから車で北へ2時間ぐらいのところにあるサンタバーバラ。今回は行かなかったがワイナリーが有名。街の中心部は建物に統一感(スペイン風)があってきれい。お昼はピアでカラマリ(小イカの揚げ物)とクラムチャウダーを食べた。うまい。
 さらに北へ90分ぐらい。旅の目的地は知る人ぞ知るカリフォルニアの天然温泉、「シカモア温泉」。各部屋に浴槽がついていて、懐かしの硫黄泉に入ることができる。日本人にはやっぱり温泉です。ここのレストランの食事がとてもおいしい。地ビールとステーキを堪能しました。かなりお勧めのリゾートホテルです(週末や休日は予約で埋まっているので、平日が狙い目)。
ホテルの裏には山道があって、30分ぐらいえっちらおっちら上っていくと...
じゃーん、海が一望できます。帰りにデンマーク風な街、ソルバングにも寄ってきました。突然ヨーロッパに来たような不思議な気持ちになる街でした。

月曜日, 11月 09, 2009

30個の指輪

 サンタモニカで開催されていた現代クラフトアートのイベントに行ってきた [Link]。アクセサリー、バック、工芸品、絵画など、アーティストたちが自らの作品や収集したコレクションを持ち寄って、出店でそれを展示販売していた。来客者のほとんどが年配のご婦人方で、おまけで旦那さんが金魚の糞みたいにくっついて歩いている、という感じだった。いつも思う。アクセサリーを見繕っているときのご婦人の目はアクセサリーよりも輝いている、と。
 さて、うちの奥さんはというと、英字新聞をラミネートしたバックが気に入って、ちょっとしたお出かけ用のバックを購入した(下の写真)。これはなかなか粋なアイデアだと思う [Link]。
 うちの奥さんがもう1つ気にしていたのが、マーブルの指輪 [Link]。何度もはめてはずし、はずしてははめするので、よほど気に入ったんだなと思い、結婚記念のプレゼントにした(2008年11月11日が結婚記念日。ポッキーの日と覚える。)。リングから玉が取り外し可能で、このモデルはいろんな色のマーブルが30個付いてくる。値段も$80ぐらいなので、そんなに高くない。いや、むしろとてもお買い得。女性諸氏、「カラット」だけが愛情の単位ではありませぬぞ。
 僕はというと、気に入った絵が何枚かあったのだが、高かかったので断念した。例えばこれ。素敵でしょ。

水曜日, 11月 04, 2009

The Oxford Book of Modern Science Writing

 UCLAストアで20%OFFセールをやっていたので、ついつい本を衝動買いをしてしまった。「The Oxford Book of Modern Science Writing」はなかなかおもしろい本だ。利己的な遺伝子の著者、リチャード・ドーキンスが、20世紀初頭から今日までの科学者の書き物の中から極玉の文章を選んだアンソロジー。それぞれにドーキンスのコメントが付いているのもおもしろい。ざっと眺めただけでも、僕のスーパースターたちの文章がこんなにある。
 紙面の都合で泣く泣く収録できなかった科学者がいると言いながら、Carl Saganが入っていたりするのもおもしろい。三流の科学よりも一流のSFの方がはるかにおもしろくて真実を語っているということか。
 本物の科学者が、考え抜いた末にたどり着いたのであろう表現にふれると、それだけでも気分が高揚する。参考文献として、論文を書く際のお供として、カンフル剤として、とても重宝する。

火曜日, 11月 03, 2009

「交付内定する」予定?

 新政権になり、予算削減の嵐の中でどうなることやらと思っていたが、応募していていた優秀若手研究者海外派遣事業に通ったようだ。でも送られた来た連絡がこんな感じなので実感がまるでわかない。
...貴殿の申請については、交付内定する予定であることをお知らせします。
 このあとに、諸手続が遅れている云々と書かれている。採用されたのは間違いなさそうだが、助成金の額や時期は未定だ。それでも、今回の留学は全部自腹を覚悟していたので、飛行機代が出るだけでもだいぶ助かる。もらえるものは何でもありがたく頂戴して、有効に使わせてもらいます。来年度以降の募集は停止になったので、ついていた。僕が以前もらった科研費若手スタートアップなども廃止されたと聞いている。若手研究者にとってはますます厳しくなるだろう。


月曜日, 11月 02, 2009

ハロウィン

「Trick or treat!」(お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!)
「Happy Halloween!」(ハッピーハロウィン!)
 我が家にも仮装したちびっ子たちがやってきた。準備していた20セットのお菓子がものすごい勢いでなくなったので、慌てて近くのスーパーにお菓子を買い足しに行った。夕方6時ぐらいから子供たちがやって来て、8時には全てのお菓子がなくなった。スパイダーマン、ピカチュー、白雪姫、骸骨、謎の珍キャラクター、みんなかわいい格好をして、アパート中をお菓子ハンターたちが練り歩いた。日本ではあまりなじみのないイベントだけど、とても楽しかった。
 その後、すごいハロウィンの飾り付けをしている家があるというので、サンタモニカまで自転車で行ってきた。下がその写真。仕掛けの徹底ぶりは、ユニバーサルスタジオのお化け屋敷以上で、とても個人の家とは思えない。大勢の見物客が来ていた。
以下は妄想。
「お菓子をくれるくれないの如何(いかん)に関わらず、いたずらします。」
「(カシャ)」(逮捕)