月曜日, 1月 17, 2011

メディアがつくる違和感

 このシンポジウムに行ってきた[Link]。主体と環境(他者も含む)とのインターフェースを「メディア」と考えると、メディアが変われば当然我々はその影響を受けるし、研究やアートもまた例外ではない。特に現在のウェブは「拡張された脳」のと言えるぐらい強力なメディアとなった。また、TwitterやFacebookなどのSNSの興隆によってウェブが社会のインフラとして機能し始めたことによって、否が応でも我々は変わらざるを得ない。本来知り得ないはずの情報がネットを行き来し、本来繋がらないはずのモノ、コト、人がつながり化学反応が生じる。
 このような強力なメディアを手にした我々は次第に違和感を覚えるようになってきた。こんな状況をどう捉えればよいのだろう。シンポジウムでは、このような「違和感」を前向きに捉え、様々なケーススタディーが紹介されていたと思う。また、違和感を古びたパラダイムで分析的に解消するのではなく、むしろ違和感を生み出しつづけるものを作らなくてはいけない、というメッセージもあった。全ての科学が後者の立場に親和的なわけではないが、意気込みとしては大事だと思う。

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