火曜日, 9月 25, 2012

論文が出ました

 研究者にとっては待ちに待った日。先月、受理通知が届いたPLoS ONEの論文が出ました。2年以上かかって苦労した「作品」なので、とてもうれしいです。
 PLoS ONEはオンラインで誰でもフリーで論文が読めるので、ぜひ多くの人に読んでもらいたいです。出版して終わりではなく、いろんな人の反応が見れるのが、オンラインジャーナルのいいところ。(出版料金が$1,350(当時のレートで108,035円)もかかるのはお財布に痛いですが)
Sasahara K, Cody ML, Cohen D, Taylor CE (2012) Structural Design Principles of Complex Bird Songs: A Network-Based Approach. PLoS ONE 7(9): e44436. doi:10.1371/journal.pone.0044436

月曜日, 9月 24, 2012

アウェイ

 Y先生に依頼されて、とある研究会で発表してきた [Link]。僕の研究の場合、どこにいってもアウェイ感がするのだが、特にこの研究会はそうだった。発表はある程度うけたと思うが、今ひとつ感触がない。
 この研究会の人たちは、数学的な枠組み作りがしたいのであって、現象を心から理解したいわけではないらしい。マインドセットが違う。自分の根っこにある考え方が物理や複雑系なので、現象置いてきぼりで、数式をこねくり回す感じがなじまない。もちろん、僕も研究に機械学習を使うこともあるのだが。僕にとっては現象の本質に迫ることこそが大事で、数学は道具なので、適切なものであれば方法は何だっていい(と思っている)。
 とはいえ、この研究会で話されているような学習アルゴリズムにもある程度精通した上で研究を俯瞰したいので、ちゃんと勉強しないと。今週中には論文仕上げなければならないので、研究をまとめる良いきっかけにもなった。 

土曜日, 9月 08, 2012

アンプラグド

路考茶
 アメリカから帰国し、夏期休暇と帰省も終え、また名古屋に戻ってきた。引っ越して3ヶ月しか経っていないが、ここ滝ノ水はすっかり我が家という感じがする。そして自宅だとぐっすり眠れる。
 さて、頭を整理して自分と向き合うのは、ラボではなく、やはりカフェがいい。僕にとっては。大学に広い居室をもらっているのに何だが、ずっと同じ場所にいると頭も気持ちも煮詰まってくる。カフェの適度な雑音とある種のハプニングが程よく心に働きかけ、緊張が解かれるのかもしれない。あるいは、四六時中、ネットにコネクティッドな状態から解放され、ソーシャルな露出からも切り離された「アンプラグド」の状態になると、自分の「中の声」に気づきやすくなるのかもしれない。(WIFIルータは家に置いてきた。嘘、忘れた。)
 今日は、新しく開拓した「路考茶」というカフェでこの文章を書いている。落ち着いた雰囲気のお店で、白髪のマスターが一人で切り盛りしている。お店は滝ノ水が発展する前からあるそうで、今年で22年だそうだ。
 もう少しばかり考え事をして、奥さんに頼まれた牛乳を買って帰ろう。

土曜日, 9月 01, 2012

ソーラー充電

Volcano union inn
 全日程を終え、無事帰国した。UCLAでChuckと議論をした後、4日間で、5号線を北上してMartinのいるボルケーノまで行き、101号線をひた走ってLAに戻った。これだけ長距離のドライブは初めてだ。(写真はボルケーノで泊まった宿 [Link]。雰囲気も料理も素晴らしい。)
 二人と会うのは2年半ぶりだったが、二人ともますますアクティブになっていた。メールではなかなか伝わらないことを議論することができ、また、フィールドにも行けたので有意義だった。次回訪問は来春になると思うが、次の方向性が見えた。
 この後、夏期休暇をとって帰省する。そして、いよいよ2012年度の後期。9月は招待発表や書かなければならない論文を抱えていて、ハードな月になりそうだ。また10月にはニューヨークに行く予定で、これも論文をまとめなければならない。
 カリフォルニアの太陽でたっぷり充電できたので、きっと乗り越えられる。