月曜日, 3月 25, 2013

研究助成授与式

 先日内定を頂いた堀科学芸術財団の研究助成の授与式と懇親会に参加してきた。研究助成に選ばれた若手研究者と愛知県内の三芸大の学生の芸術展入選者が一同に介しての式展だった。
 今回は29名の研究者が助成対象となり、情報分野が8名、医療分野が14名、エネルギー分野が7名という内訳だった、若手研究者のための助成金なのだが、もらった資料によると僕はすでに年齢的には上のほうで、一番下は博士課程の大学院生、そしてほとんどが30代前半という感じだった。うーん。
 来賓者には名大や名工大の総長、三芸大の学長、前愛知県知事と、そうそうたる方々がいらっしゃって、「若い時にもらう100万円の研究費は、偉くなってからもらう1億円の研究費よりもありがたい」というようなことをおっしゃっていた。確かにそうかもしれない。
 この研究費で大規模計算をするための速いコンピュータを買う予定なので、研究成果を出せるように頑張りたい。


 

木曜日, 3月 14, 2013

二本連続

 今日は自分史上珍しい日となった。まず、朝、メールをチェックしていたら共同研究者からメールが来て、論文がNatureに受理されたとの知らせ。この論文は一度リジェクトされたのだけど、その後、データや考察を大幅に補強して、徹底的にコンセプトをわかりやすくして再投稿したもの。リジェクト後に僕はこのプロジェクトに少し関わることになり、論文に名前を連ねている。まずはめでたい知らせ。
 そして寝る前、やはりメールチェックをしていると、3/11に再投稿した論文がPLoS ONEに受理されたとの知らせ。こちらは僕の研究。それにしても3日で結果が帰ってくるとは早い。問題だった査読者も今回は文句がないようだ。
 ということで、1日で2本の論文が受理された。そんなこともあるんだね。出版されたらまた告知します。

  • D. Lipkind et al. Stepwise Acquisition of Vocal Combinatorial Capacity in Songbirds and Human Infants, Nature (accepted)
  • K. Sasahara, Y. Hirata, M. Toyoda, M. Kitsuregawa, and K. Aihara, Quantifying Collective Attention from Tweet Stream, PLoS ONE (accepted)




日曜日, 3月 10, 2013

コンコンコンとぎゃぁーぎゃぁー

 議論とフィールドワークをするため、カリフォルニア州アマドール郡に来ている。LAから車を飛ばして7時間ぐらいかかった。僕が論文で解析したオオムジツグミモドキ(California Thrasher)のさえずりはここで録音されたものだ。
 着いてすぐ打ち合わせをして、その後、ボルケーノのUnion Innのバーで夕食をとった。雰囲気も食事も相変わらず素晴らしくて、僕の中では10本の指に入るぐらいのお気に入り。次回は妻も連れてこよう。ちなみに、ボルケーノという地名は火山とは一切関係なく、「火山の底」みたいな地形だからという理由でついたらしい。そして、Union Innはゴールドラッシュの頃に建てられたそうだ。興味深い。
僕、Martinと奥さんのDalian、UCLA院生のカイ(Martinの自宅にて)
今日は朝からMartinの家の近くの調査地に行き、新しい録音システムを見学して、後は一人でフィールドワークに出かけた。このために購入したレコーダ(LS-14)の操作を覚えつつ、いくつかさえずりを録音した。なかなかMartinのようにきれいな録音ができない。機材の性能だけでなく、腕と経験がモノを言うのだろう。でも、LS-14は使い勝手は良い。
 明日は早起きをしてホテルのまわりで録音してみよう。ここらでも、カンムリキツツキが木をつつく「コンコンコンコン...」という音や、アメリカカケスが「ぎゃぁー、ぎゃぁー」と叫ぶ声がよく聞こえる。