水曜日, 7月 27, 2016

2/3

 このところの暑さのせいかあるいはそれとは無関係に発達のせいか、子どもが夜中に頻繁に起きて泣くので、なかなかまとまった睡眠が取れない。新生児の頃と違って、麦茶を飲ませると大体はすぐに寝るのだが。早朝に目をさますと頭が冴えてしまって、結果的に朝活をすることになる。それはそれでよいのだが。
 こちらに来てから間もなく4カ月が過ぎる。ということは、残された時間はあと2/3。1年というのはほんとにあっという間だ。早めに研究テーマが決まったのは良かったが、今は暗中模索の毎日。何がこの問題の本質だろうと考えている最中にも、同僚からこんな関連研究があった、あんな類似研究があったと情報がやってくる。それを気にしながら研究を進めなくてはならない。
 耳をすますと、夜明けがまちどうしい鳥たちがさえずり始めた。そして、鴻志も泣き始めた...。また1日が始まる。

金曜日, 7月 15, 2016

あー夏休み

情報学棟の隣の隣にあるケリービジネス
スクールの建物。外も中もものすごく豪華。
 大学はまだ夏休み中だが、FilとSandroは1ヶ月のバケーションを終えて、こんがり焼けてすっかりリフレッシュして帰ってきた。そして、帰って来てそうそう学生との議論や来客対応やSkypeミーティングなど、フルスロットルで仕事に取りかかっている。このONとOFFの切り替えは見事としか言いようがない。見習いたいものだ。
 日本では、教授が1ヶ月もラボを留守にして休暇をするなど(制度的にではなく)実質的に無理だ。昨今は雑務に追われて研究する時間を確保するもの一苦労。Filたちが大学の先生らしい生活ができるのは、大きな研究資金を安定して獲得し、有能な秘書と研究員と大学院生を雇い続け、彼ら彼女らがしっかりと働いてくれるからという事情もある。もちろん、しっかり彼ら彼女らをマネジメントして研究業績を上げて次の研究資金獲得へつなげる、というループをキープできている優秀な研究者だからに他ならない。
 今週から有志の論文読み会が始まり、来週はFilたちとの議論がある。学生に戻ったような忙しさで発表資料を準備している。あれやこれや広げた研究も少しずつだが進んでいる。こちらに来て4ヶ月目に突入したので、そろそろコレっという研究結果を出したい。

木曜日, 7月 07, 2016

2nd IC2S2

 今年も計算社会科学の国際会議IC2S2に参加してきた。去年があまりにも良すぎたので、今年は見劣りする感じがしたが、初めて参加した人に感想を聞くとそうでもないようなので、やはり内容は良かったのだろう。(学会の運営サイドのホスピタリティをあまり感じなかったのが、そう思う大きな理由の1つだ)
 会場となったノースウェスタン大学はシカゴ郊外にある名門私立大学で、特にケロッグ経営大学院は全米で1,2を争うぐらいの優秀な学校。どちらかという社会科学のイメージが強いが、近々、巨額の資金を投じてコンピュータサイエンス学部を新設するそうで、学会でもその宣伝をしていた。これから計算社会科学の拠点の1つになりそうな大学だ。
 学会中、ノースウェスタン大学で院生をしている何人かの日本人と話をすることができた。話していて、彼らの自信とプライドがものすごく感じられた。トップスクールの奨学金を勝ち取り、いつかは自分でビッグ・プロジェクトやってやろうとギラギラして研究に邁進しているわけだから、それも頷ける。その勢いのまま突き進んで欲しいと心から思う。教員になってから、こういう才能とやる気が溢れる学生に一度も出会うことができなかったので、実に羨ましい。
 次回の開催地はまだ未定だが、間違いなく来年の会議も参加するだろう。