水曜日, 8月 10, 2016

二人のスミス

 IUのCognitive Scienceには面白い先生がたくさんいる。中でも僕が会った二人のスミスはとても印象的だ。ちなみにどちらもDistinguished Professor(卓越した成果を上げた教授に与えられる称号)。
 一人目はLinda Smith。力学系の視点からの発達研究が世界的に有名で、理研時代に彼女が書いた「A Dynamic Systems Approach to the Development of Cognition and Action」という本の輪読会をした。IUに行ったらまず会いたいなと思ったぐらい好きな研究者だ。何度もメールを送ったがなかなか返事をもらえず、知り合いに掛け合ってもらってようやく会うことができた。穏やかな人柄を勝手に想像していたが、いかにもできる研究者という感じで、立って仕事をしている様子にはびっくりした。気難しそうな感じがしたが、話していて嫌な感じはしなかった(ただ、あまり僕に興味がないのだなと思った)。
 もう一人はEliot Smith。共同研究者のIさんから聞いてその名前を初めて知ったので、会う前はどういう方かよく知らなかったが、ホームページに書かれた研究内容が興味深かったのでコンタクトしてみた。すると快く会ってくれて、こちらは穏やかながら威厳のある教授らしい先生だった。集合感情とグループベース感情の違いなど教えてくれて、いろいろ議論をすることができた。ぜひまたお会いして議論したい。

0 件のコメント: