水曜日, 4月 29, 2009

サンフランシスコ旅行記

 奥さんのお兄さんがLAに遊びに来たため、みんなでサンフランシスコを旅行してきた。寒い寒いとは聞いていたけれども、確かにサンフランシスコ(SF)は寒い。この時期でも、街にはコートを着ている人がいるぐらいで、LAと比べると5℃は寒い。
 今回の旅のメインは、世界遺産にも指定されているヨセミテ国立公園のツアー。SFのダウンタウンから500km強で、バスを飛ばしても片道で4時間半はかかる。フリーウェイとはいえ、道の状態は良くないのですごく揺れるし、この時間はなかなかしんどい。しかし、ガイドのクマさんがユニークな人で、サンフランシスコやヨセミテ公園の情報を上手に紹介してくれ、車中も楽しく過ごせた。バスの中で、「何が世界遺産なのか?」という質問が出て、クマさんが「見ればわかる」とかわしていたが、その言葉通り。見ればわかります。自然を目の当たりにして、己のちっぽけさを悟る瞬間は多々あると思いますが、ヨセミテ公園のそれは格別です。多くは語りません。写真をご覧下さい(機会があればぜひ行かれることをお勧めします)。
 それ以外では、市内を名物のケーブルカーで散策したり、ゴールデンゲートブリッジ(ゴールドラッシュとは無関係だそうだ)やアルカトラズ島(アル・カポネが収容されていた連邦刑務所があった)の周りを巡るツアーに参加したりした。LAとはまた違った良さがある街だった。UC BerkeleyやIT企業が本社を置くサンノゼにも行ってみたいので、またSFに来たい。

ヨセミテ渓谷:中央奥がハーフドームThe North Faceのロゴになっている)、滝はブライダルベール。何と美しいのだろう。
ヨセミテ滝:すごい迫力。ずいぶん離れたところにいても水しぶきが飛んで来る。

サンフランシスコ市内をケーブルカーで移動:とても楽しい
アルカトラズ(と僕):30分のツアーで10ドル。かなり寒い(鼻汁)。

土曜日, 4月 25, 2009

ポッケになんか負けないだし

 毎日楽しみにしているブログの1つが「ポッケのおなか」[Link]。スコティッシュホールドのポッケ君の日常が写真や動画で紹介されている。くりっとした目と耳垂れがなんともかわいい。文章もセンスがあって面白い。奥さん曰く、「うちのトラちゃんも負けてない!」だそうだ。では、トラオさんの写真を3枚ほど。
其の1:あいーん
其の2:ET
其の3:...。
 LAに来てからあまり野良猫を見かけないのだけど、先日散歩をしていたら、ガレージの車の下で休んでいる野良猫がいました(T本さん、ネコがいましたよ!)。「にゃん!」と声をかけると寄って来ましたが、餌がないことを悟ると「冷やかしか。冗談は顔だけにしてくれよ」と行ってしまいました。ここLAでは、#車 >> #リス >> #犬 > #ハト > #ネコ、という感じです。

月曜日, 4月 20, 2009

珍入者

 我が家では動物が良く話題になる。LAには、日本のハト並みに、どこに行ってもリスがいる。奥さんが「アパートの壁を忍者のようによじ登っているリスがいた」と言っていたので「またまた」と半信半疑だったが、先日、なんとその証拠写真を撮った。確かにリスは壁をよじ登り、アパートに侵入を試みているようだった。そして今日、我が家にもリスがやってきた。これ。
 そして、我が家の朝食を見て、「なーんだ、コーンフレークか。」と帰って行った。
 奥さんのデジカメは、RICOHのCX1。ズームしてもきれいだし、手ぶれ補正もある。一方、僕のGRは玄人志向過ぎて、腕を上げないと動物の写真は難しい。いいなあ、これ。

日曜日, 4月 19, 2009

屈伸

 年度初めの4月は何かと書類が多い。日本での所属が変わり、かつ、留学しているので手続きも煩雑だ。「7日以内に連絡しないと、法律の定める最大の税金が課されます。」なんてメールが予期せず来てびっくりしたりする。それでも、日本のパスポートJ1ビザのおかげで、手続きは大概スムーズに進む。日本という国が信頼されているのだなと感じる(中には、パスポートやビザがあっても手続きが難しい国もある)。片付けても片付けても書類がやってくる状況はしばらく続くのだろうが、これをきちんとこなさないと研究に集中できないので、今は諦めてしっかり対応することにする。いわば研究前の屈伸。
 最近は、7時過ぎに起床→朝食→自転車通勤→仕事→...→0時過ぎに就寝、という朝型の生活をしてる。日本にいるときは完全に夜型人間だったけど。まだ誰も来ていない静かなラボで、プログラムを書いている時間が好きだ。感覚を研ぎすまし、高いレベルで集中できるので、昨日できなかったことがあっさりできたりする。もちろんコーヒーはお供に欠かせない。散らかっているのはいつでもどこでも同じですが、ラボでは写真のようなデスクで仕事をしてます。

火曜日, 4月 14, 2009

BBBに乗って

 僕が住んでいるアパートからは、サンタモニカ市営のBig Blue Bus(通称BBB)で大学まで行くことができます。乗車時間は15分ぐらい(しかし、バス停までとバス停からがえらく長い)。UCLAの学生証があると、何と25セントで乗ることができます。平日は10分に1本ぐらいの頻度なので不便はないけど、週末になると極端に本数が減ります。30分に1本とか、ひどいときは1時間に1本。なので、週末のお出かけはバスを考慮しておかないといけません(何度も失敗しています(泣))。
 最近確立した僕のBBBの中での過ごし方。
  1. まずテンションを上げて、元気よく運転手さんに「Hi!」と挨拶をします。
  2. UCLAの学生証を提示して、クォーターは使わず、小銭でちまちまと運賃を払います(クォーターは何かと使うので)。
  3. 車イス用の席を避け、真ん中ぐらいの席に座ります。
  4. おもむろにiPod touchを取り出し、Pod Castを聞きます。聴く日経が有料になり、日経一年生も終わってしまったので、最近はもっぱらCNN News UpdateSience Update Podcastを聞いています。どちらも短いのでさくっと聞けます。
  5. 時間が余ったら、iアプリのStanzaで、OREILLYのEbookを読みます(データ解析に興味のある人は、Programing Collective Intelligence(邦訳:集合知プログラミング)がお勧め。といっても、バスの中で読むとよっちゃうけど。)。
  6. 大学が近づいてきたら、降車を知らせるヒモ勢い良く引っ張り、態度でも降りることをアピールします。
  7. バス停に着いたら、運転手さんに「Thank you!」 と言って、車にひかれないようにバスを降ります。
 こうして最近確立したBBBの過ごし方ですが、自転車を買ったので、実は今日からチャリ通です。カリフォルニアの太陽に負けないように、一所懸命にこぎます。

木曜日, 4月 09, 2009

A Delicious Way

 今日は授業やセミナーに出ずっぱりで、学生に戻ったような1日だった。朝は言語学部でLearnability(学習可能性)の授業 [Link]、昼は生態学・進化生物学の理論教室で、系統樹解析に関するセミナー、午後は工学部でSpeech Recognition(音声認識)の授業、と脳みそがはみ出しそうになった。僕が興味を持つだろうと、Chuckがいろんな先生に声をかけてくれたのだ。とにかくChuckからは頻繁に「和俊、これはおもしろいぞ。あれはおもしろいぞ。」とメールが来る。
 UCLAの授業に出て感心したのが、学生は毎回出る宿題をやってきて、積極的に発言をするところだ(当たり前のことなのかもしれないが)。先生の講義態度もすばらしくて、学生とのコミュニケーションを大事にする。何よりも、真にその道のプロフェッショナルであるのがすばらしい(なーんちゃってプロフェッショナルとか、Google-aided プロフェッショナルというのも最近はいる ...)。Prof. Edward Stabler [Link]はChomskyの弟子。以前、僕の研究にとても良いアドバイスをくれた言語学者。工学部のProf. Abeer Alwan [Link]はとても数学が強くて、直感的な説明がうまい。二人ともMIT出身。授業は週に2回ずつある。週末にちゃんと復習をしよう。ホースで水を飲むがごとき量だけど、踏ん張って一生モンの基礎を身につけたい。僕にとってはこれも1つのDelicious way.

日曜日, 4月 05, 2009

天使達の春

 ロスアンゼルス(Los Angeles)はスペイン語で「天使達」を意味する。天使達の場所にやってきてから1週間が経とうとしている。海外生活も夫婦生活もどちらも初めてなので、何もかもが新鮮で、刺激に満ちた1週間だった。どうなることかと心配していた生活も、自由で開放的な雰囲気と関係者(もちろん奥さんも)の助力のおかげで、すぐに慣れた。英語も思ったより通じている(でも、事務的な話は苦手)。詳細はまた別の機会に報告することにして、最近撮った写真をアップしたいと思います。
 まずは、ラボのあるUCLAのLife Scienceの建物(僕がいるのは、Department of Ecology (生態学) and Evolutionary Biology (進化生物学))。外装は新しく見えるけど、中は結構古い。
 次の3枚は、我が家のあるUCLA University Apartment。まだ引っ越したばかりなので、ほとんどモノがない。1バス、2ベットルームで、月12万円ぐらい(ガス、水道、インターネット代も込み)。広くてとても快適。近くには(と言ってもかなり歩くが...)、大きなスーパーや日本人街があるので、生活に困ることはない。
 最後はサンタモニカ。海のあるいわき市出身なので、やはり海が近いのはうれしい(あまり泳げないけど)。サンタモニカの風景は絵になります。
遠き落日。この向こうに日本があるのですね。おーい。