木曜日, 11月 29, 2007

 学会やセミナーの発表は慣れっこになって緊張することはなくなったが、昨日の面接は久しぶりに緊張した。ただし発表が始まってしまえば、いつも通り落ち着いて発表することができた。発表はまずまず。
 質疑応答のできはよくわからない。工学は審査員の専門分野がまちまちなので、結果は審査員のメンバー構成に大きく左右される。場をしきっていた審査員のちんぷんかんぷんの質問にトラップされたのが気になるが、その他にはちゃんと答えられたように思う。何を答えても納得しない審査員にどう対応したらよいのかまたも苦心したが、きっとこのような経験は何かにつけ味わうことになるのだろう。(工学者相手の)面接はすっかりきらいになった。反省点はあるがやれることはやった。あとは、神様、仏様。
 

水曜日, 11月 28, 2007

ミラバケッソが気になる

 最近よく見るクラレのCM、ミラバケッソが気になる。[link] ミラバケッソという言葉が、意味不明のままある文脈のもとでひたすら使用される。そして、最後に語源が明らかにされる。「未来に化ける新素材」から来ているそうだ。その不思議な世界観と人物設定(例えば、「ミラ♡」「バケッソ♡」といちゃついている訳ありげなカップルとか)が脳の変なところを刺激する。
 さて今日は、午前は大学で講義をして、午後は学振の面接。面接はいわば敗者復活戦。4分間の発表と6分間の質疑応答で僕のミラバケッソが決まる。

土曜日, 11月 24, 2007

SFNとUCLAでのセミナー

SFNの帰りの機内で書いた文章を発掘したので、遅ればせながら載せることにします。

 またしても飛行機の機内で文章を書いている。東京-LA間は行きは9時間半、帰りは12時間半かかる。特に帰りは気が抜けているし、早く日本に帰りたいので機内で過ごす時間が長く感じる。
 今回のSFN2007UCLAでの発表とディスカッションは、とても実りのあるものだった。SFNでは文法解析に興味のある人が見に来てくれて白熱した議論になった。うまく説明できたものもあるし、そうでないものもあるが、それなりに研究の宣伝にはなった。
 テイラーラボ@UCLAでのセミナーはとても豪華なメンバーで、オーガナイズをしてくれた生態学のアレックス、キンカチョウを研究しているホイットニー、理論言語学者のエド。自分が発表するには理想的なメンバーだった。自分でもまだうまく説明のできない部分をエドが的確に突っ込んできた。エドは、「君の問題提起と結論は十分面白いから、それをディフェンスするにはここを詰めた方が良い」というようなお父さん的意見をくれた。これまで、生物学者と情報理論の人に挟まれ一方的に攻撃されることが多かったので、とてもうれしかった。(そのあと書いたメールには答えてくれなかったが。)これまでセミナーをしたなかで、一番自分の話が通じたのではなかろうか。UCLAのキャンパスはとても大きく、アート作品のあるあたりを散歩して楽しんだ。写真はライス講堂とキャンパス内にいたおデブなリス。パンツをはいるみたいに見える。

日曜日, 11月 18, 2007

ぬくぬくベティ


最近ものすごく寒い。夜型で冷え症で寝起きの悪い僕は、冬が一番嫌いだ。土日など昼過ぎまで寝てしまうと、うかうかしてるとすぐ夕方になり暗くなってしまう。お天道様が恋しい季節だ。
 昨日、理研から帰る途中、久しぶりにベティを見かけた。守衛さんの横にちょこんと座って、ちゃっかりとストーブで暖をとっていた。守衛さんによるとつい10分前にふらふらやって来たそうだ。ベティーはストーブで暖をとり、守衛さんはそんなベティーを見て暖をとっている。

マックとエクセル

 理研にはベティー以外にも多くの猫たちがいる。今日紹介するのは野性味溢れる茶系の二匹の猫。その名は、じゃじゃん、マックエクセル。あれっ、もしかして、MacとExcelですか...。研究者のネーミングセンスとはこの程度です。お昼休みに猫たちを可愛がっていたお兄さんが言っていたので、きっとみんなそう呼んでいるのだろう。僕の研究室では茶トランと可愛い名前が定着しつつあったが、理研マジョリティーは写真手前をマック、奥をエクセルと呼ぶらしい。
 そしてお兄さんによると、以前紹介した三毛の猫は、「アップル」という名前なのだそうだ。 そうなると、次にやって来る猫は「アイポッド」?はたまた「パワポ」、あるいは外人風に「PPT」か。むむむ、もうちょっとにゃんこの特徴を捉えましょう!
 上の写真は、買い物袋をカサカサさせて、「餌をあげる風な俺」を装って、猫たちを呼んだところ。マックは袋の「カサカサ」に弱い。何とも野性味を感じる猫たちだ。猫はかつてハンターだったのだということを思い出させてくれる。そうこんな感じ。

日曜日, 11月 04, 2007

シロクマの水面下の戦い

 バルボアパーク内にあるサンディエゴ動物園に行ってきた。園内はまる一日かけても回りきれないぐらい広く、動物も800種、4000頭近くいる。一番興奮したのが、シロクマが水中の中で(じゃれて)戦っている場面。

ちゃんと水槽の中が見えるようになっているので、シロクマが水中で立ち上がった時の巨大さを実感できる。このシロクマたちはなかなかの役者で、大勢のカメラ小僧たちの期待に応えて、ドラゴンボール顔負けのバトルを繰り広げていた。
 それからカバが水中で素早く動いているシーンも見ることができた。おっとりそうに見えて、実はワニ顔負けの強さを誇るという「カバ最強説」がささやかれるのも頷ける。

 よくテレビでは見かけるが、ボノボが道具を使って蟻塚のアリを食べている場面も目撃した。

サンディエゴ動物園で気に入った動物たちの写真をアップします。
まずは動物園の目玉のパンダ様。哀愁が漂っています。

次は、落ち込むシマウマ。「縞々してるからって、そんなに落ち込むなって。」
最後はかっちょいいネコ科の方々。上がトルクメニスタン・カラカル(山猫)で、耳の模様がツノみたいに見える。下が黒豹のオス。とても迫力がある。

土曜日, 11月 03, 2007

フライトの苦難

SfN2007に参加するために、今、飛行機に乗っている。あと3時間ほどでLAに着くというところで、この文章を書いている。今回の行きのフライトはとにかく最悪だった。まず、成田への到着が遅れて、カウンターに駆け込んだ時には既にLA行きの受付が閉め切られていた。係りの人に何とか入れてもらって、手荷物は預けることができずに出国手続きへ猛ダッシュ、33番ゲートへ駆け込んだ。どうも芸能人か何かがいるらしく報道陣が詰めかけていたが、それどころではなく飛行機の中へ。席を探したら、後方の窓際。トイレの近い僕には酷な席。
 それでも飛行機が予定通り飛ぶのであれば良しとしよう、と思っていたら、この飛行機めちゃくちゃ古い。読書灯は壊れてつかないし、ボリュームスイッチも壊れているので何もできない。出された食事油ギトギトのビーフで、食べ始めたと思ったらもう回収が始まっている。なんとも落ち着かない。
 もうどうにも耐えられなくなって、馬鹿バイオを開いてカタカタしている。窓の外にはきれいな星空が見える。このフライト唯一のご褒美か。人工光がないので、下級等星の星たちも1等星に負けないぐらいきれいだ。そして、バイオの液晶に一等星のような星(ドット抜け)が1つ浮かび上がっている。きっと今日のやじうま占いは大凶に違いない。帰りは良いフライトになりますように。