名大に来てから3年が経とうとしている。特にこの1年はラボの運営や授業に力を入れた。教育というのは時間がかかるものだと心得ているので、すぐに成果が出るとは思っていないが、教育のあり方について考えさせられることが多かった。
この
記事によると「成績は知能ではなく性格(経験への開放性(知的好奇心など)と勤勉性)で決まる」との実験結果があるそうだが、この結果にはうなずける。
日頃の取り組みを見ているとその学生の素質がすぐわかる。知的好奇心に駆動されて夢中になれる学生は、ヒントを出して背中を押してあげれば、あとは一人でに力をつけていく。一方、知的好奇心も勤勉性も中途半端な学生は、結局、何をやっても中途半端になる。さらに悪いのは、謙虚に学ぶという姿勢がない学生。人から学ぶという気持ちがないのでアドバイスをしても響かない。
これらのタイプを見極めた上で教育方針を立てないといけない。