孟子が弟子をとるときの流儀が語源だという。
今年の2月試験で笹原研志望の学生が2名合格した。しかし1名は、辞退のメールを今日送ってきた。なので、8月試験の合格者1名を含めて、新たに2名が研究室に来ることになる。
この辞退した学生の行動に「うーん」と思ったので書くことにする。
試験前に研究室訪問の希望がきたので、まず快諾した。僕が30分程度研究テーマについて話をした後、院生室に連れて行って学生たちと話をさせた。
その後、院試直前にも2度目の研究室訪問を希望がきた。早急だし、私も学生たちも多忙な時期だったが、少しの時間ならばと受け入れた。その時は、「ここが第一希望です」とか「この研究に興味があります」という言葉を信じたし、何てやる気のある学生なんだろうという印象をもった。
そして無事試験に合格し、「合格おめでとう。4月から一緒に研究できることを楽しみにしています。」というようなメールを2人に送った。1名の学生からはすぐ返信があった。そして、この学生からは長らく返信がないまま時間が過ぎ、辞退のメールが今日届いた。
もちろん、うちの研究室に来ないと判断した学生をとやかくいうつもりはない。彼には彼の考えがある。ただそれだけのことだ。しかし、僕に見せたやる気が院試に受かるための演技だったとしたならば、背筋がぞっとする。おそらく他大学院に行くのだろうが、一時が万事、十分注意されたし。
正直気分が悪いが、変な学生を受け入れずによかった、と前向きに考えることにする。やはり、熱意をもって研究に取り組む学生がほしい。