木曜日, 12月 11, 2025

三連続講演

  「1週間に講演を3つも入れるものではない」。そういう教訓を得た、今日この頃だ。12/8(月)は「社会物理学とその周辺」という研究会」、9(火)、Marcus EvansのHR Japan Summit 2025、10日はサイバーセキュリティ系のイベントCYDEF 2025

 8日の研究会は、合原FIRSTでポスドクをしていたときの同期からの依頼なので、二つ返事で了解。元同僚と10年以上ぶりで再会できたのもよかったし、招待講演も熱心に聞いていただき、質問もたくさんでたのでよかった。

 9日の人事系イベントは、夏ぐらいに依頼が来て、自分としても様々な企業の人たちと知り合うよい機会だと、楽しみにしていた。実際、椿山荘という場所もよかったし、組織をよくしようと真剣な方々がきていて、普段とは違う刺激で、自分的には楽しかった。

 そして、CYDEF。こちらは無理に口頭発表をしなくてもよかったのかもしれなサイバーセキュリティの方々と知り合う機会なので、丸一日会議というスケジュールをこなしてから、最後だけの参加となった。

 イベントに参加するとなると、発表スライドの準備(だいたい、前日の深夜はこの作業)、事務書類のやり取り、打ち合わせの会議など、いろいろと仕事が増えるので、拘束されるのは当日だけではない。これがなかなか大変。

 こちらから行かなくても、仕事がやってくる状態は大変に幸せなことだが、自分の時間を大事にするためにも、もう少し優先順位を考えた方がよい。本当にパンク寸前なので、しばらくは新しい仕事を引き受けるのは控えます。

水曜日, 12月 03, 2025

あしたメディア

 お笑いコンビ・元「和牛」の川西賢志郎さんと対談しました。 社会課題を扱う企画で、フェイクニュースを題材にお話しする機会をいただきました。気さくなお人柄であると同時に、表現者としての感性がとても鋭い方だなと思いました。ご笑覧ください。

可視化過多時代のSNSのこれまでとこれから|川西賢志郎が知りたい!“フェイクニュース”について

日曜日, 11月 30, 2025

霜月から師走へ

 計算社会科学の第7回目の講義が終了した。新規に開講した講義のため、毎週スライドを一から作成する必要があった。東大で同名の講義を担当していたので素材はあるものの、内容の古さや学問の進展もあり、実質的にはほぼ作り直した。

 2Qの「ビジネスデータサイエンス」も新規開講で、毎週スライドを作る忙しさは同様だったが、あのときは負荷を感じなかった。しかし、夏休み期間中もイベントが目白押しで、心の準備ができないまま始まった3Qは、正直こたえた。

 この「こたえた」理由の中で、院試対応の比重は小さくない。しかし先週、社会人入試も無事に終わり、主任としての最大の山場は越えた感がある。大きなトラブルなく主任業務をこなしつつ、これからは研究にギアを入れていく。師走が来る。

日曜日, 11月 23, 2025

昭和レトロ

  紅葉を見るがてら、玉川温泉に行ってきた。自宅からは高速を使って1時間ぐらい。高速道路を降りて温泉に向かう道すがら、紅葉が見られるかと思ったけど、運転しながらはそんな余裕もなく、家族もみんな寝ていた...zZZ

 この温泉はもとは村の保養センターだったそうだが、温泉道場に経営が変わってから、昭和レトロをコンセプトに、今のような形態になったそうだ(「地域を沸かす」というこの企業の理念のはセンスがよいですね)。

 お風呂は、もともとの内風呂と後から作ったであろうと展風呂の2つだ。泉質は少しトロっとした感じで匂いはない。泥パックがおいてあって、子供たちがむらがってパックしていた(若いので必要ないと思うけど)。

 施設内には昭和時代のモノがたくさんあって、懐かしい感じがする。「懐かしい」と表現したが、私も昭和最後の方の生まれなので、実はこんな風景がかつてあったかどうかは、記憶にない。なので、子供たちとっては、「レトロ」ではなく「モダン」なんだと思う。

 食事メニューも昭和を意識していて、揚げパンなどの当時の学校給食のメニューがあったり、金魚鉢パフェがあったり。食事メニューはどれもおいしそうで、私は季節限定のきのこたっぷりご膳、妻は親子煮御前、息子は豆乳うどん、娘はお子様カレーをいただいた。どれもおいしかった。

 お目当ては紅葉はあまり見られなかったが、ちょっとした小旅行を感じるお出かけだった。



火曜日, 11月 04, 2025

とっぱらう

  やらなきゃいけないことは山積、雑務と雑務の間にかろうじて仕事をしている感じがして、気分もよくない。そんな中、目に留まったのが本書「とっぱらう―自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」(ジェイク・ナップ (著), ジョン・ゼラツキー (著), 櫻井祐子 (著))」。

 「多忙中毒」と「無限の和泉」。私がはまっているのもこれだ。紹介されている技はいちいち納得がいくものだ。まだ読んでる途中だが、参考になった行動をメモする。

  • やることリストのほとんどは他人のための仕事
  • ハイライト→レーザー→チャージ
    • ハイライト(最優先事項かつちょうどいい目標)を選び、予定をブロックする
    • レーザーモードに入り、集中を維持する(気が散るものは削除)
    • 疲れる前にコーヒーを飲む
  • 注意の切り替えを減らす
 Gmail、Slack、Discordなどは、開くと何かしら自分に関係のあるメッセージがあるので、反応したくなるが、「ほとんどは他人のための仕事」。
 スマホが気になって、今という時間を楽しめないのは、不幸以外の何物でもない。いっそのことiPhoneなどなければ、電車の中も読書のための有意義な時間となる。多忙中毒と無限の和泉に関わるものは、とっぱらうことにしよう。

月曜日, 10月 06, 2025

Agents of Influence

Filと私
 先述したワークショップ「Agents of Influence: 60 Years of Connections」に参加し、発表してきた。Filの同僚、教え子やポスドクはもちろん、彼の大学院時代の指導教員も参加していた(Filはイタリアの大学で学士・修士を取った後、UC San Diegoで博士号を取得した)。たくさんの写真と共に懐かしい思い出話や、当時や最新の研究の話など、いろんな話を聞くことができた。

 これまでにFilはすごい数の論文を書いているが、自他ともに認めるワーカホリック。床にノートパソコンを置いて作業しているFilの写真が映し出され、「これは結婚式直前です」と。会場は爆笑に包まれた。国際会議の締め切りがあると、早朝まで学生と議論しながら論文の作業をすることもあったそうだ。

 私はFilとIUに関する3つの思い出を語った後、XFinch実験の最新結果について発表した。それほど発表練習もしなかったし、他の発表者のように面白く話せるかだろうかと、内心心配していたが、いざ発表が始まるとスラスラと言葉が出た。Filからはたくさんのことを学び、本当に感謝しているので、心の底で思っていることを言葉にするのに苦労はなかった。

 10年後の私は今のFilとほぼ同じ年。彼のようなスーパースターと比べるべくもないが、少しでもFilに近づけるように、彼の背中から学んだことを実践していきたい。