木曜日, 8月 27, 2009

スノーれおぽん

 Mac OS X Snow Leopardが28日発売されるとのアナウンスがありました[Link]。Appleは製品の向こう側にあるユーザー体験 (user experience)を売る会社。よりスリムに高速になったとのこと。どんな具合に仕上がっているんでしょ。楽しみです。


 一方、こちらは奥さんの実家のトラオぽん。若干丸く、動作は緩慢になったとのこと。ふっくらと仕上がっております。

水曜日, 8月 26, 2009

イチブトゼンブ

複雑系の深遠なテーマ、人生が思うに任せぬ所以、ハイゼンベルグ、男女がすれ違う訳。

これも素敵。



これらに共通すること。イチブトゼンブ。

土曜日, 8月 22, 2009

Norvigのトーク

 引き続きCaltechで開催されたScipy 2009のお話。20日の招待講演で大物ゲストPeter Norvigの話を聞くことができた。Norvigは人工知能:エージェントアプローチ の共著者の一人。人工知能を勉強したことのある人なら必ず手にする教科書。これまでNASA Ames Research Centerのグループディレクターを勤め、現在はGoogleのグループディレクターをしている。
 今回のお題は、これからの科学計算に求められるプログラミング言語について。NorvigがPythonに行き着いた経緯、プログラムと研究、今後のプログラミング言語に期待されることなど、冗談を交えつつ深すぎず浅すぎず、実に良い塩梅のトークだった。特にWhat do scientists do?(科学者のお仕事は?)の説明が面白かったので、以下に抜粋します。もちろん0と6は半分冗談。
0. Write grant appllicatons(研究助成金の申請書を書く)
1. Observe and explore interesting phenomena(面白い現象を観察して探求する)
2. Generate hypothesis(仮説を作る)
3. Formulate models to explain phenomena(現象を説明するためにモデルを作る)
4. Test predictions made by the theory(理論的予測を検証する)
5. Modify theory and repeat(理論を変更し、(以上の作業を)繰り返す)
6. Publish in Science or textbooks/course notes(Scienceまたはテキストブック等で発表する。)
太っ腹なことにこの招待講演、その他の発表はScipyのウェブページでオープンソースとして公開されています。Norvigの講演はここ

水曜日, 8月 19, 2009

パサデナで円周率

 Pythonを用いた科学計算に関する学会に行ってきた[link]。開催地はパサデナにあるCaltech (カリフォルニア工科大学)。バスと電車を乗り継いで行かなくてはならないため、5時起床で6時に家を出たのだが、結局着いたのは10分遅刻の8時40分。最寄り駅から歩けるものと勝手に思っていたら、とんでもない、4km以上はあった。広すぎるぜカリフォルニア。
 専門は計算生物学だが、計算の学会に出たのは実は初めて。プログラミングは独学で学んだ。今日と明日はチュートリアルがあって、僕は基本クラスに参加した(参加者は圧倒的に上級クラスの方が多かった)。午前中はIPythonを使いながら基本的な文法の確認。さすがにこれはやさし過ぎた。午後は一番聞きたかった多次元配列のライブラリNumpyと描画ライブラリMatplotlibの入門。実際に開発に携わっている人が講義してくれたので、マニュアルでは分からないことが聞けて良かった。
 今日は円周率を求める演習をやったので、そのPythonによる実装を示します(Wallisの式による計算(上式))。分数をその都度計算すると端数をばっさり切って値が不正確になるので、分子と分母を先に計算してから割り算する必要がある。これをCで素直にやるとオーバーフローしてしまう(つまり、どんどん掛け算をしていくと、とてつもなく大きな数字になってしまう)。Pythonの場合は、一行目のおまじないのおかげで素直に計算ができる。
 そういえば先日、筑波大のスーパーコンピュータが円周率の計算で世界一になりました[link]。円周率計算はコンピュータ進化のベンチマークなのだそうです。
from __future__ import division

def wallis():

  num = den = my_pi = 1

  for i in range(1, 10000):

    tmp = 4 * i ** 2

    num *= tmp

    den *= tmp - 1

  my_pi = 2 * (num / den)

  return my_pi


if __name__ == "__main__":

  print wallis()

土曜日, 8月 15, 2009

初めてのアップグレード

 LAに帰る飛行機で初めてのアップグレードを経験しました。つまり、エコノーミーで予約したのだけど、何らかの事情で席が満席になり、ビジネスクラスに格上げになったのです。噂には聞いていましたが、いやー、本当に快適でした。座席はゆったりとしていて、お休みモードにするとほぼ横になることができます。
 席に着くとまずスチュワーデスさんがやってきて自己紹介をし、ウェルカムドリンクの希望を聞きます。もちろんコーラなんてたのみません。シャ、シャンパンです。食事がまたおいしい(写真は夕食の前菜)。「味のIT革命や〜!」(彦摩呂風)という感じです。
 周囲をきょろきょろと見渡してみると、お金持ち風な人たちばかりで、短パンにTシャツの僕は若干浮いていました。中には、見事なまでの小麦色の肌に花柄のワンピースという姿の女性がいました。たぶんプロテニス選手だと思います(テレビで見たことがある気がするのだが、名前はわからない)。成田→LAXは 9時間20分ですが、ぜんぜん長く感じませんでした。初めてのビジネスクラスでLAに無事帰ってきました。

火曜日, 8月 11, 2009

プチ太郎

 しばらく見ないうちに日本や僕の周囲はどんどん変化していた。僕自身も変化した(体重が6kg増えました...orz。体脂肪率は12%であまり変わりないのだけど)。プチ浦島太郎状態。ラボのみんなは元気だった(K川さんおめでとう!お幸せに)。家族も元気だった。そして猫たちも元気だった。源太ずし寿恵川のうなぎもおいしかった。温泉にも入った(かんぽの宿・いわき)。4ヶ月ぶりの日本を満喫しました。充電完了、そろそろ仕事に戻る時間です。今週の金曜にLAに帰ります。
 まず来週は国際会議Scipy@カルテクに参加、来月はOferラボ@ニューヨーク、その後、ボルケーノ@北カリフォルニアで野外調査。その間、EVOLANG8のアブストとシミュレーション、論文を仕上げたい。日本でできることをアメリカでやってもしょうがない。UCLAの恵まれた環境をフルに生かして、ひと化けもふた化けもする(体重以外)。

金曜日, 8月 07, 2009

夏の4冊

 湿度過多にゲリラ豪雨、コンビニと自販機、満員電車、人、ヒト、ひと。東京に帰ってきたのだなと思う瞬間。言葉が普通に通じるのも変な感じ。ロサンゼルスでは話が通じないことも多々ある。一時帰国の主要目的だった書類提出、研究打ち合わせ、セミナー、が終わって少し安堵している。日本語でのセミナーは久しぶりだったので、舌が回らなかったり適当な言葉が出なかったりして、ちょっとぎこちない場面もあった。質問もたくさん出たので、僕のセミナーは楽しんでもらえたのだと思う。
 東京でやりたかったことの1つ。それは最近の本を仕入れること。ロサンゼルスの日本人向けの本屋で買うと1.6倍の値段がするのだ。それは高すぎる。読みたかった本を生協とジュンク堂でまとめ買いした。一気に読むぞ。

相変わらず話の構成と文章がうまい

Getting Things Doneの基本

大野先生の力作

音声認識の一般読者向けの本

土曜日, 8月 01, 2009

しばし日本へ

 Mの向こうにS(un)が沈む頃、夕刻の街を33歳のチャリダーは駆け抜ける。風がとても心地良い。今日から2週間ほど日本に帰国するので、ロサンゼルスとはしばしのお別れ。LAXを1日の昼に出て、成田に着くのが2日の夕方なので、何か損した気分。次の日から、山のように書類があるので、きっとあっという間に時間は過ぎるのでしょう。実りある一時帰国にしたいものです。