日曜日, 10月 20, 2024

実地調査

  技術経営専門職学位課程は、5年に1回、大学基準協会の認証評価を受けることになっている。事前に書面による審査があり、その後、実地調査がある。

 書類作成の時点では、仕事は担当箇所の確認作業ぐらいだった。しかし、実地調査を受ける時点では主任なので、準備や当日対応など重役を任されることになり、すでに9月から様々な準備作業に関わった。

 その実地調査が10/18, 19だった。その週は、NAISTで特別講義があったり、KProgramのプレス発表会があったりして、通常よりも忙しかった。何をどこまで備えてよいのかもわからず、膨れた不確実性×プレッシャー×注力散漫で、「しんどい」という言葉に尽きる。

 事務職員の方々の献身的なサポートもあり、何とか乗り切ったと思う。どのぐらい上手く対応できたのか、できなかったのか、今となっては思うことがたくさんある。しかし、あまり細かなことにこだわっても仕方がない。達成しなければならないゴールは1つ、それは「認証評価に合格すること」である。それが達成できたならば、主任の役割は果たしたということにしよう。

 教授なってまだ半年、主任になって18日目に、いきなり「山場」を迎えることになった。しかし、1.5年の任期のうち、これが一番大変な仕事だとすると、私は「心臓破りの丘」を超えたことになる。そう思うと、気持ちが楽になるのではないだろうか。

土曜日, 10月 05, 2024

ドコモ・モバイル・サイエンス賞

 この度、第23回ドコモ・モバイル・サイエンス賞(社会科学部門)優秀賞を受賞しました。このような栄誉ある賞をいただき、大変光栄です。皆様からのご支援に感謝し、一層研究に邁進する所存です。

 思い返せば、学院長から「笹原先生を推薦しました」というお話をいただいたのが、教授昇格の辞令をもらった4/1。学長推薦者に選ばれたのが5/22。そこから慌てて申請書類を作り、提出。受賞の知らせをもらったのが9/27でした。受賞者には9月初旬から中旬に知らせが行くとのことだったので、すっかり諦めていた矢先の知らせでした。

 東京科学大学は3部門中、先端技術部門と社会科学部門の2部門で優秀賞。新大学になってからすぐに2名の受賞者。幸先の良いスタートではないでしょうか。10/25の授賞式に参加してきます。

火曜日, 10月 01, 2024

東京科学大学と運動会

  運動会の季節である。世の中的には、子供の成長を見届ける学校行事のことを指すのだろうが、ここでいう「運動会」は、私の頭の中を指している。新大学、新学期、主任、認証評価、KPro、CREST、会議、会議、会議...。完全にキャパオーバー。

 2024年10月1日。何はともあれ、東京工業大学が東京科学大学になった。まだ違和感しかない。でも、後戻りはできない。新大学も自分も。フォローしきれない情報の濁流とSlackの通知。とにかくやり遂げるしかないのだ。



日曜日, 9月 15, 2024

ノブナガ

 土曜夜といえば、思い出すのが「ノブナガ」というCBCテレビでやっていた深夜番組だ。今田耕司と東野幸治が司会のバラエティーで、お笑いのファビアンが出ていた「思い出かけっこ」というロケ企画が好きだった。今ならコンプラ違反になるであろう下世話なトークも面白かった。

 ノブナガは僕にとって、名古屋の良き思い出の象徴だ。博士号を取得したものの、鳴かず飛ばずで、長いこと安定した職に就けなかった中、最初の定職が名大だった。独特の文化をもつ名古屋に引っ越し、初めて任期を気にする必要がなく、研究に打ち込めるようになった(本当に名大には感謝している)。土曜夜の時間に、安心して好きなお笑い番組を見て過ごせるようになり、その頃やっていたのがこの番組。ノブナガで紹介していた東海の情報を見て、中部地区の文化や雰囲気を知った。こういう独自な地方番組があったのも、名古屋の好きなところ。

 当時はまだ子供もおらず、助教だったので学生もおらず、自分と向き合う時間がたっぷりあった。あれほど自分の時間を謳歌した時代はない。今となっては、自分のことを考えるよりも、プロジェクトのこと、大学の業務、授業のことを考えていることの方が多い。土曜も授業がある。来月から、また1つ、いや2つ、重い仕事が始まる。増えるのは仕事量だけでなく、責任とプレッシャーもだ。

 コロナ禍に名古屋を去ることになったが、何かを置き忘れてきた感じが拭えない。外出が禁止され、何もかもがZoomになり、「穴倉」で生活していたコロナ時代に負った傷がまだ癒えていない。だから、ノブナガの「思い出かけっこ」を見ていた頃を懐かしく、羨ましく思う。

「あなたは何したイエスタデイ? セイ」 

土曜日, 9月 07, 2024

禅、シンプル生活のすすめ

 舞い込んでくる仕事をこなすのに必死で、自分のやりたいことまで辿り着かない。そんな日々が続くと、どんどん元気もなくなってくる。しかし、それを乗り越えるための「仕組み」を自分の中に持っていないと、この「流されている感」は克服できない。

 その方法1つが禅の考えを身につけることかなと思った。禅の本を探していて、たまたま「禅、シンプル生活のすすめ」という本を見つけた。試し読みでパラパラと見ていたら、今の自分に必要な言葉が多くあったのでさっそく購入して、通勤の行き帰りで読んでいる。

裏側に自信が見える不安は、気のもちようでいくらでも超えられる 

「因縁を結ぶ」という言葉があります。物事は、「原因」と「縁」が結びついて結果が出るということです。

覚悟を決めるということ。それは、事実を事実として受けとめること。 

 心に刺さった言葉は枚挙にいとまがない。この本には、禅を日々の生き方に活かすヒントが詰まっているので、折に触れて読み返してみたい。

土曜日, 8月 31, 2024

水泳教室

  毎年夏休みになると、立教大学体育会水泳部が水泳教室を開催し、近所の幼稚園や小学校の子供たちが大勢参加する。今年はうちの子供たちも参加し、水泳部のお兄さん先生、お姉さん先生にお世話になった。立教大学のプールの設備はさすがに立派で、水泳部の学生たちもとても親切に指導をしてくれた。こういう大学の社会貢献は素晴らしいなと思った。

 子どもたちは水に入るのを怖がらないだろうかと心配していたが、全然そんなことはなく、毎日楽しそうに水泳教室に通っていた。5日間の練習で、上の子も下の子も蹴伸びができるようになって、賞状をもらい、とても喜んでいた。泳げて損することは一つもないし、きっと泳げることで子供たちの自信にもつながるだろう。

 私が子供の頃は、短距離走は得意だったが、マラソンと水泳が苦手だった。特に泳ぐのは不得意で、泳げてもせいぜい25メールぐらい。私もそろそろサボっていた水泳を再開しないと。

 子供たちの成長、大学の役割について再考した一夏のイベントだった。今年の水泳教室の様子がHPにアップされている。