金曜日, 3月 28, 2008

どうにかなったこの旅路(バルセロナ編)


遅ればせながらバルセロナ滞在の追記です。ロンドンのヒースロー空港で置いてきぼりになった荷物は無事に翌日届きました。この話を橋本敬さんや山内ジミーさんに話したら、むしろ「荷物を運んでくれてありがとう」、というぐらいの気持ちでいないと駄目だとのこと。さすが旅慣れしている人の言うことは違う。次回からは、一日分の下着と歯ブラシぐらいは手荷物に入れておこう。
 学会がほぼ毎日、朝9時から夜7時ぐらいまであったのであまり観光はできなかったが、せめてアントニ・ガウディの建物ぐらいは見ておきたいと、学会の合間にサグラダ・ファミリア教会バトリョ邸を見てきた。左の写真は一生完成しないのではないかと思われていたが、2026には完成する予定になったサグラダ・ファミリアの鐘楼からの眺め。着工が1882年だということだから、実に126年も工事が続いていることになる。バトリョ邸もそうだったが、デジカメなんかでは切り取れないぐらい表現が細部に当たって溢れていて、僕がどんなに言葉をつくしたところで伝えられない、そんな構造物だった。そして、形と機能がみごとに融合していて、古いどころか何世代も時代を先取りしているような感じがした。これが天才の仕事なのか。人と違うものを作ろう作ろうとしてこうなったのではない、自分の内なる声のままにただ表現しただけなのだ。今度バルセロナに来るときは、すべてガウディ作品を見てみたい。

火曜日, 3月 11, 2008

どうなることやらこの旅路(バルセロナ編)

Evolang2008に参加するためにバルセロナに来ています。これはその初日の辛かったお話。今回の旅は順調な滑り出しのように思えた。余裕を持って飛行機に乗れたし、機内では隣が空席だったので快適に12時間を過ごせた。寝なかったので、ホテルに着いたらぐっすり、そして時差ボケもなくバッチリ、のはずだった。
 予定がおかしくなったのは乗り継ぎのロンドンから。この日はあいにくの雨で飛行機のスケジュールが乱れていた。僕はANAからIVERIA航空にすぐに乗継ぎする予定だったが、15時の便はキャンセル。何とか18時の飛行機に乗れるようにしてもらって、バルセロナに着いたのは21時過ぎ。そして、衝撃の事実が。預けた荷物が待てども待てども出て来ない。同じ便に乗っていたツアーの添乗員さんの話では、荷物はロンドン。なんでやねん。IVERIA航空ではしょっちゅうだそうです。僕の後ろでは、ヒステリックなおばさんが溜息をこれ聞けよがしに吐いている。やる気のないIVERIAの職員にもめげず、荷物紛失の書類を書いてタクシーでホテルへ。(ここでプチぼられた)
 カタルーニャ広場で降りて、わかりづらいホテルの入口を発見すると入口はロックされていて、電話をせよとのメモが。公衆電話を探して、メモにあった番号を押そうとしたら3が押せない。オー、神よ!PCだったら、エアーダスターでシューシューするところだ。すでに夜中の12時過ぎ。スペインでは英語は片言しか通じないし(メキシコでもそうだった)、不安この上ない。しばし待つこと10分、オーナーらしき人が来て鍵を開けてくれて、やっとこさこの部屋に。ちなみにオーナーはとても親切だが、その振る舞いと連れている友達から察するにゲ○でしょう。どうなることやらこの旅路。
(前略) 迷わず行けよ 行けば分かるさ ありがとー!(猪木)

日曜日, 3月 02, 2008

Betty Forever

 全国のベティ・ファンのみなさん。残念なお知らせです。理研の癒しのシンボル猫、ベティにはもう会えないことになりました。守衛さんに「最近、猫を見ませんがどうしたんですか?」と尋ねてみたところ、最近、野良猫が増えたため、守衛室で飼ってはいけないと庶務課からクレームが来たそうです。それで、これまで餌をあげてきた猫好きの食堂のおばさんが、まとめて猫をひきとったとのこと。つかまったのは全部人懐っこい猫たちで、ベティ、アップル、マック、エクセルはもれなくおばさんにもらわれたのです。それでも、3匹ほどまだ野良猫が生息していて、たまに餌をもらいに守衛さんのところに来るのだけれど、人が見ている前では餌を食べてくれないらしいです。「あの猫はストーブの前でねっ転がったりして、人懐っこかったんだけどなあ~。」と、守衛さんも残念がっていました。真夜中まで仕事をして帰るとき、1つのストーブで暖をとっている一人と一匹をよく見たものでした。ベティたちは、今頃、親切なおばさんにかわいがられて、寒い思いもせず幸せに暮らしているのでしょう。うれしいような、さみしいような、複雑な気持ちです。
 下の写真は、駐車場を散歩していた近所の飼い猫。この猫はとても人懐っこくて、会う人会う人に「にゃー」といって愛想を振り撒いて行きます。タイヤで爪を研いじゃうやんちゃものだけどね。