土曜日, 6月 28, 2008

泳げ、走れ、飛べ、たいやき君

 今週の水曜は早めに講義を終え、帰路に着いた。お茶するところを探していたら、前から気になっていたたい焼き屋さんの前に出た。このお店は早く閉まってしまうので、チャンスと思って1つたい焼きを買った。150円成り。
 「はふ、はふ、もぐ、もぐ。」 うまい!表面が固めで、こんがりと香ばしく、しっぽにまであんが詰まっている。素朴で、甘くって、温かくって、とっても幸せになれるたい焼き。僕はこの手の「はふはふ系」が大好き。たい焼き、たこ焼き、今川焼、お好み焼き、もんじゃ焼き。うーん、じゅる(よだれ)。
 たい焼きですっかり元気になって、心なしか仕事用のバックも軽い。よし、帰るか。そんな時一通のメールが、、、。
笹原先生、ノートパソコンを忘れませんでしたか?
大学の助手さんが親切にメールを送ってくれたのだ。あ"ー!講師控室にVaioを置きっぱなしだった。どうりでバックが軽いわけだ。反省、たい焼きよりも甘い自分の気持ちを引き締めます。(この後、Vaioを送って頂きました。どうもありがとうございました。

月曜日, 6月 23, 2008

冷えたビールを1杯ちょんまげ!

 担当だったVerbal Behavior(スキナー著)の8章後半が終わった[レジュメ]。ふう。とても難解で、読んでも読んでもわからないことがある。しばらく読み進めるうちに、実は冗談なのだということに気づき、愕然とすることもある。
 特に例は的を射ていないくてひどいものもある。エコーイック行動(反響行動)がなかなか止まらない例として挙げられていたのが、冷えたビールを手にした(おそらくビールを宣伝している)人の「冷えたビールを1杯ちょんまげ!」というセリフ。ん!?良く分からない。Y崎さん曰く、スキナーのウィットにとんだジョークらしい。しかし、これでは吉本には入れまい。僕なら、「3の倍数と3のつく数字のときだけアホになる世界のナベアツのネタをイントラバーバル行動(内言語行動)の例として挙げるかな(これもダメか:-)。チョムスキーとの言語観をめぐっての対立は有名な話だが(ここが詳しい)、スキナーにはお茶目な一面もあるようだ。
 そういえば、こんな記事があって笑ってしまった[link]。小学生がお笑いのまねをするのはよくあることだが、低学年に教科書を読ませると、倍数の概念がわからないため、1から100まで全部アホになってしまうそうだ。スキナー的にはこれはエコーイック行動なのかな?

日曜日, 6月 22, 2008

ジャン=ポール・エヴァン

 チョコレートケーキがおいしいとの評判を聞いたので、彼女の誕生日祝いを兼ねて、伊勢丹の地下一階にあるジャン=ポール・エヴァンに行って来た。6/14に東京メトロ副都心線が開通したので、最寄り駅の地下鉄赤塚から新宿三丁目までは20分ぐらいで着いた。店はチョコを買う所と喫茶の2つに分かれていて、カップルや親子連れがひっきりなしに店に訪れていた。喫茶に入るのに30分ぐらい待った。
 メニューを見ると、10種類ぐらいのチョコレートケーキがあった(エクレアは残念ながら売り切れ)。ケーキの値段はクオリティからするとまずまずで、600円ぐらい。でも、飲み物は高め。ホットチョコレートが1,200円、紅茶が800円ぐらい。僕はバニラ風味のチョコケーキとホットチョコレートを頼んだ。もぐもぐ。さすが、パリのトップ・ショコラティストのチョコケーキだけあって、しっとり濃厚で自己主張のあるケーキだった。ただ、チョコケーキの後味をホットチョコレートとで消すことはできず、組み合わせを間違えた。たぶん、紅茶の方が相性が良かったに違いない。バレンタインデーやホワイトデーには、大混雑するんだろうな。チョコ好きの方は、自分にご褒美デーに一度いかがでしょう。

僕的採点
  • 珈琲: ない(ホットチョコレートは高いけどおいしい)
  • ケーキ: ☆☆☆(しっとり濃厚なチョコレートケーキ)
  • 雰囲気: ☆☆(伊勢丹のお客が目の前を行き来する)

金曜日, 6月 20, 2008

ガンダムで英語を身につける本

 理研の紀伊國屋で英語のコーナーをぶらぶらしていたら、この本が目にとまった。「ガンダムで英語を身につける本」だと。どれどれ。あら、面白いじゃない。場面ごとにガンダムのセリフが英語に翻訳され、文法の解説と日常会話に応用できるフレーズが紹介されている。とても読みやすいし、ちゃんとしている。注文した「実践ロイヤル文法」よりも英会話に使えそう。ネタばれにならないように2つほど有名なフレーズを紹介する。まず、「二度もぶった!おやじにもぶたれたことがないのに!」はこうなる。
That's twice! Even my dad never hit me!

なるほど。そしてこれ。「シャアが出てくるわ。必ず、来る。」
What about Char? He'll come for sure.

そうきたか。ガンダム世代にはとっつきやすいかもしれない。




水曜日, 6月 18, 2008

不機嫌な職場

 「あなたの職場がぎすぎすしている本当の理由」というドキリとする帯に惹かれてこの本を買った。会社だろうが大学だろうが、多様なバックグラウンドを持った人たちが、タコつぼ化せず、協力しながら生産的に活動するにはどうすればいいのか、これは尽きない悩み。
 期待をして本書を手にしただけに、ちょっと「んー」な内容だった。不機嫌な職場の現状を記述した後、それを、役割構造評判情報インセンティブという枠組みで読み解く。そして、社会的交換理論(人や組織関係を有形無形の資源のやり取りと見なして分析する文化人類学の考え方)で説明を試みるのだが、ピンとこない。こういうのを当たり前と言ってしまったら身も蓋もないのだろうけど、僕には正直しっくりとこなかった。ただ、実際にGoogleなどの企業がどのような努力をしているのかという具体例が紹介されているのは参考になった。研究者の場合、タコつぼ化の危険性は常に伴うので、念頭に置いておきたい。目次は次の通り。
  1. いま、職場で何が起きているのか
  2. 何が協力関係を阻害しているのか
  3. 協力の心理を理解する
  4. 協力し合う組織に学ぶ(この章は面白い)
    1. グーグル
    2. サイバーエージェント
    3. ヨリタ歯科クリニック

  5. 協力し合える組織をつくる方法
  6. 協力への第一歩の踏み出し方

金曜日, 6月 13, 2008

iPS

 新しいAppleの製品ではない(もちろんそれを意識したネーミングだけど)。induced pluripotent stem cell(iPS細胞、人工多能性細胞)の略で、山中伸弥教授[link]が世界で初めて人工的に作るのに成功した万能細胞のことである(iPS細胞だけでは個体はできないので、正確には多能性細胞)。ずっと気になっていたので、iPS細胞の本を一気に2冊読んだ。復習を兼ねて簡単にまとめてみたい。
 そもそも、トカゲの尾は切ってもまた生えてくるのに、人の体はなぜ再生しないのだろう(トカゲは尻は生えるが骨は生えないそうだ)。この再生能力の違いは幹細胞の違いにある。幹細胞とは簡単に言うと、様々な体の部位(目、脳、骨、内蔵など)の細胞に分化する能力を秘めた細胞のことである。幹細胞をコントロールすれば、原理的にはどんな臓器でも作り出すことができる。
 以前は、ES細胞(embryonic stem cell、胚性幹細胞)が盛んに研究されていた(黄禹錫(ファン・ウソク)教授の捏造事件は記憶に新しい)。しかし、ES細胞は(人になる可能性のある)受精卵を壊して作られるため、倫理的な問題があった。さらに、他人から作られたES細胞では移植した際に拒絶反応が生じる。
 一方、iPS細胞の場合は、材料は自分の細胞でよい。これに遺伝子を人工的に組み込み、細胞分化をリセットすることでiPS細胞が得られる。自分の細胞が材料ならば、拒絶反応もないし、倫理的なハードルも(ES細胞に比べれば)低い。山中教授が人で作り出したiPS細胞は、女性の頬の皮膚細胞が材料だそうだ。つまり、「頬の細胞に魔法をかけて心臓にしてしまう」というようなことが可能になったのだ。再生医療だけでなく、倫理や経済、そして「生命とは何か?」という本質的な問いを巻き込んで、iPSはますます注目されるだろう。僕が読んだ本は以下の2冊。生物の予備知識のない方は上、ある方は下を読まれることをお勧めする。

日経1年生

 僕が思い描く朝の理想風景。目覚ましが鳴る5分前にすっきりと目覚め、こんがりトーストにマーマレード。そして、とびきり香りのよい珈琲を飲みながら日経(日本経済新聞)を斜め読みし、次の一手を考える。なんてできたらいいのにね。実際はこう。夜更かしと低血圧のため、目覚ましと3度の格闘の末にしぶしぶ起床。シャワーを浴びたら、朝食抜きで職場に直行。ちゃりちゃり。そして、マウントレーニアを飲みながら、たまった書類仕事を昼飯までに片付ける(マウントレーニアは大好き)。理想は高く果てしなく遠い。
 実際、朝は日経を読んでいる時間はないので、僕は「聞く日経」というポッドキャストをiPodにつめて、情報を仕入れるようにしてる。日本経済新聞のポイントを30分程度で解説してくれるので、通勤の間に聞くことができて便利。あとは、朝日、日経、読売の比べ読みができる「あらたにす」をざっと見ればバランスよく情報を吸収できる。
 それから、もう1つ好きなポッドキャストが「日経1年生」。長谷部瞳が疑問に思った日経の記事に、解説者が分かりやすく答えるという形式の番組。長谷部瞳の屈託のない人柄がとても好感が持てる。こちらの内容は単行本にもなっている。Amazonで日経1年生で検索すると、長谷部優の写真集がひかっかかるのは何故だろう?思わずクリックしてしまったが :-)

火曜日, 6月 10, 2008

More than words

 押入れからストラトをひっぱり出してきて、久しぶりにこの曲を弾いた。ギターの弦も僕の腕もすっかり錆びていた。ヌーノの美しいアコギの音色とゲイリーの力強い声。今の半分の年だったギター小僧を魅了し、以来ずっと僕のナンバーワン・ラブソングだ。YouTubeにあがっていたのでここで紹介したい。Extremeの"More than words".



 学生の頃、クラブチッタで一度だけ生ヌーノを見たことがある。ファンキーかつ正確なギタープレイが恰好良かった。Extremeが再結成されるとのうわさがあるので、期待したい。ちなみに、More than wordsはセカンドアルバムのPORNOGRAFFITTIからシングルカットされ、ビルボードで1位になっている。

土曜日, 6月 07, 2008

何気ないスナップショット

 いつも頭の中は「あれしなきゃ、これしなきゃ」で満杯で、時間感覚が麻痺しているなあと感じることがある。日常の些細なことにハッとできる感受性とゆとりを大切にしたいものです。今日は、僕が最近遭遇した何気ない場面を2つほど紹介します。
 1枚目の写真は、僕が住んでいるアパートの近所のわんこ。かなりのおじいさん犬で、両目ともに白内障のため目が見えません。しかし、とても家族から大切にされていて、寒い日などは毛布をかけてもらって、ぬくぬくで寝ています。時々、首輪をはずしてもらって、飼い主さんとゆっくりゆっくり散歩をしています。飼い主さんが、「そっちじゃないよ、こっちだよ」と言って手をパンパンと叩きます。できるだけ自力で犬小屋に辿りつけるようにガイドしているのです。幸せなわんこです。
 2枚目は、講義を終えて、唐木田駅に向かう途中の横断歩道の所にいたにゃんこ。僕が近付いたら、餌をくれると思ったのかニャーと言いながら寄ってきた。携帯のカメラを向けると、猫は突進して来るのでなかなか良い写真が撮れないのだけど、これは偶然とれた1枚。信号機のピクトさんとにゃんこの組み合わせが絶妙です。

木曜日, 6月 05, 2008

アニョハセヨ、カムサハムニダ、これジュセヨ

 先週末、彼女と韓国旅行に行ってきた。国際会議でいろんな国に行ったが、アジアはこれが初めて。この時期、ソウルは日本よりも2時間ぐらい日が長く、半袖でも暑いくらいだった。
 初日は明洞(ミョンドン)に行った。明洞は古くからある繁華街で、たくさん飲食店があり、買い物客で賑わっていた。骨付きカルビの値下げチケットに惹かれて、ふらっと焼き肉店に入った。セットメニューが110,000ウォン。10ウォンが約1円なので、決して安くはないが、本場の焼き肉はおいしかった。ちなみに、食事を注文するとキムチがデフォルトでついてくる。これがまた旨い。
 その後、彼女のリクエストでエステに行った。おじさんに体をゴシゴシされ、おばさんに体をモミモミされるのは、シチュエーション的に微妙だが、気持ちよかったので良しとしよう。
 お勧めなのが仁寺洞(インサドン)のお散歩。ここには韓国伝統の工芸品、カフェ、レストランがたくさんあってとても楽しい。ちょっと足を延ばせば、景福宮昌徳宮(世界文化遺産)にも行ける。ちなみに、僕らが行った日はデモが一番ひどい時で、帰りはものすごい数の警官たちが景福宮の周辺にいた。
 写真は、今年の2月に燃えてしまった国宝1号の南大門その後(と僕)。2012年の再建を目指して目下工事中。韓国語をマスターして、2012年以降にまた韓国に行きたい。