期待をして本書を手にしただけに、ちょっと「んー」な内容だった。不機嫌な職場の現状を記述した後、それを、役割構造、評判情報、インセンティブという枠組みで読み解く。そして、社会的交換理論(人や組織関係を有形無形の資源のやり取りと見なして分析する文化人類学の考え方)で説明を試みるのだが、ピンとこない。こういうのを当たり前と言ってしまったら身も蓋もないのだろうけど、僕には正直しっくりとこなかった。ただ、実際にGoogleなどの企業がどのような努力をしているのかという具体例が紹介されているのは参考になった。研究者の場合、タコつぼ化の危険性は常に伴うので、念頭に置いておきたい。目次は次の通り。
- いま、職場で何が起きているのか
- 何が協力関係を阻害しているのか
- 協力の心理を理解する
- 協力し合う組織に学ぶ(この章は面白い)
1. グーグル
2. サイバーエージェント
3. ヨリタ歯科クリニック - 協力し合える組織をつくる方法
- 協力への第一歩の踏み出し方
0 件のコメント:
コメントを投稿