水曜日, 3月 17, 2010

はじめてのフィールド調査

 たった1日だったけど、MartinとChuckと一緒にフィールド調査に行ってきた。調査地はカリフォルニア州・アマドール郡のチャパラル(カリフォルニアの常緑の低木からなる生態系)。お目当ては今論文を書いているCalifornia Thrasher。僕が数えただけでも182種類もの(実際はもっとあるだろう)異なる歌要素からなるとても長くてとても複雑な歌をうたう。俺の島を守るため(縄張り防衛)、そしてかわいいあの子のため(求愛)。こんな複雑な歌にも実はシンプルで美しい規則がある、そしてそれは進化によってデザインされたもの、(平たく言うと)これが今書いている論文。
 今回は繁殖期よりも若干早かったので、直接、California Thrasherを見ることはできなかった。しかし、何度か歌は聞くことができた。まだヘタッピな歌だけど。シャパラルの音空間の豊かさにはただただ圧倒された。ある鳥が歌い、別の鳥が歌い返し、また別の鳥が歌い出す。ハエがブーンと飛び、遠くの牛がモーと鳴く。音に満ちている。その上空では音を殺して鷲が獲物を探している。音の景観(サウンドスケープ)は時々刻々と変化して行く。シャパラル自体がまるで大きな生き物のように。それを肌で感じられただけでも大きな収穫だった。下の写真は奥さんに借りたSonyの一眼レフα100で撮りました。
  • Martinの家の近くに咲いていたDaffodil(ラッパスイセン)
  • Martinが指示を出し、ChuckがiPhone(iBird)でCalifornia Thrasherの歌をプレイバックして誘い出しているところ。iPhoneで生態学...。
  • 本当はこうなるはずだった...

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