迎えに来てくれた友人の車から、自転車であちこち出かけていたあの頃の記憶を重ねつつ、変わってしまった場所の情報を上書きしつつ、景色をせわしく眺めていた。しかし、つい先日までここにいたかのように記憶ははっきりとしていて、「久しぶり感」がないことに驚いた。
今回の出張の目的は、UCLAの共同研究者と今後の研究について議論し、野外調査を実施することだ。残念ながら、この時期はお目当ての鳥のさえずりはあまり聞かれないそうだが、次回に備えて生息地域の下調べをしておく必要がある。また、サウンドスケープの他の住人たちのさえずりも記録しておきたい。
UCLAでやった最初の仕事がようやく論文になり、それをもとに次の一歩を踏み出そうとしている。ここに来る前は、様々な課題を抱えて頭がパンクしそうだった。しかし、この開放的な空間にいると、そんなことはちっぽけな悩みに思えてくる。答えは単純にして明快。やればいいだけのこと。
UCLAの新しいLife Science Building |