日曜日, 10月 19, 2014

足のあそこのこと

 胡座をかくときに足をくの字にした時に見える、足首と踵の中間にある皮膚。この場所のことを自分はこれまでに何度考え、これから先何度考えるだろうか。だいぶ奇妙な問いだが、それには理由がある。
 露天風呂に入るとまずは景色を楽しむわけだが、一通り見終えると次にこの部分に目がいく。足を持ち上げてまじまじと見てみると、人間の年輪とも言えるシワが多数細かく刻まれていることに気づく。いつの間にこんなにシワシワになってしまったんだろう。38年間、靴下に隠れてこっそり新陳代謝をしてきたわけだし、これからもそうだろう。
 僕の時間は、普段はこの部分のことに注意を向ける余裕もなくバタバタと過ぎていく。もう少し、自分の体に注意を向けるぐらいの余裕を持たなくてはならない。先日、長島温泉に立ち寄り湯したときに、そう思ったのだった。

0 件のコメント: