木曜日, 11月 26, 2015

2本とも

 以前、論文を「絶対に2本とも通す!」とblogに書いた。一本目は先日の記事に書いた通り。そして昨日、二本目の受理を知らせるメールが届いた。
Y. Takeichi, *K. Sasahara, R. Suzuki, and T. Arita, Concurrent Bursty Behavior of Social Sensors in Sporting Events, PLoS ONE 10(12), 2005
一昨年に指導した修士学生との研究を僕がまとめたものだ。と言っても、ほとんどの解析をやり直し、新たなデータ解析を加えたので、別研究と言っても過言ではないが。論文構成もだいぶ工夫した。おかげで、3名の査読者からは好意的なコメントをもらうことができた。時間はかかったが、いい勉強になった。
 本当は、学生が最後まで自分の研究に責任とプライドを持ち、論文を完成させて受理を勝ち取ってほしかった。ただ、普段の取り組みを見ていて、こうなることは予想していた。一事が万事。
 さて、最近、新しい研究に着手し始めた。アルバイトの留学生とアイデアを出し合いながら探索的分析を進めている。「それ面白そうだね。じゃあ、やってみよう。」こんな風に、「面白そう」という直感を信じて突き進める人と研究するのは楽しい。

金曜日, 11月 13, 2015

万年筆で字を丁寧に書くという贅沢

 久しくお気に入りの万年筆で字を書くことがなかった。裏紙にボールペンで擲り書きばかりしていた。僕の万年筆はLAMYのヤング向けの製品で、デザインと色が気に入っている。ボールペンとは違い、ペン先に紙を感じながら、筆圧で様々な表情の字を書くことができる。間違ったらすぐに消せるフリクションペンも悪くないが、書き間違いは許されない一種の緊張感の中で使う万年筆もいい。
 A4の紙に万年筆で自分の名前を丁寧に書いてみた。まじまじと見て、きれいな字ではないが味があるなどと思った。万年筆で字を丁寧に書くというのは贅沢な行為かもしれない。

土曜日, 11月 07, 2015

時間の流れ方、情報の流れ方

 毎朝の習慣は、まずコーヒーを入れ、その間にスマホでニュース記事を斜め読みし、コーヒーを飲みながら新聞の一面に目を通すこと。大概、新聞よりもウェブの方が情報が新しいので、新聞では逃亡中になっている容疑者もYahooのトップページではもう捕まっていたりする。そんな時、ちょっとした違和感を覚える。
 時間の流れ方そのものは、これまでもこれからも、早くなったり遅くなったりすることはない。少なくとも、素粒子が一斉にストライキをして、量子力学に従うのをやめてしまわなければ。
 しかし、情報の流れ方はこの15年で激変した。スマホを開けば同時並行で進行している世界中の「今」がやってきて、スマホをピロピロ鳴らす(音声をOFFにすればいいわけだが)。スマホが使えない状態にある時などは、世界から自分だけがポツンと取り残されてしまったような感覚すらする。
 こういう感覚やある種の不安・不満を払拭するためにはどうしたらよいのだろう。とりあえず公園にでも出かけ、自分の身体で五感で秋を感じようかしら。