火曜日, 11月 12, 2019

社会情報学の論文

 M2の学生との共著論文が社会情報学(計算社会科学特集)に受理された。申請書の作成や別の執筆活動と並行してやっていたので、本当に突貫工事だったが、無事に受理されて何より。概要を以下に記載する(出版されたらリンクします。)

題目:ソーシャルメディアにおける道徳的分断:LGBTツイートの事例
概要:
 道徳は人々を結びつけ、集団を形成する原動力になる一方で、集団を敵と味方に分断し、対立を生む要因にもなる。ソーシャルメディアはこのプロセスに関与し、場合によってはそれを加速させる危険性もある。本論文では、Twitterから収集した大規模なLGBT(性的少数者)関連の投稿(ツイート)を分析し、ソーシャルメディアにおける道徳的分断の実態を調査した。LGBTをめぐる社会の動向には、多様性を目指す社会にとって重要な道徳的問題が含まれる。LGBTツイートの拡散をネットワーク分析によって調べたところ、高い道徳的類似性(ホモフィリー)を持つ少数のコミュニティが形成されていることがわかった。さらに、英語と日本語の道徳基盤辞書(MFD及びJ-MFD)を使ってLGBTツイートの投稿内容を分析したところ、英語でも日本語でも共通して、LGBTは忠誠基盤の問題、つまり、集団を脅かす道徳的問題として語られていることがわかった。また、忠誠基盤に加え、あるコミュニティは擁護基盤、別のコミュティでは権威基盤という具合に、コミュニティによって異なる道徳基盤を重視する傾向があることも示された。このことが道徳的分断と関係している可能性がある。これらの結果は、ソーシャルメディア上の道徳的分断を計算社会科学のアプローチで理解し、道徳的分断を緩和するための方略を考える上で重要な示唆を与える。

月曜日, 11月 04, 2019

11月になってしまった

 論文の締め切り、原稿の締め切り、そして、助成金申請書の締め切りと、本当に乗り切れるんだろうかと思っていた10月が終わった(原稿の締め切りはもう少し先になったが、ずるずる先延ばししたくない...)
 この週末は、家族サービスということで、2つの公園に出かけてきた。1つは、岐阜県のアクア・トトがあるオアシスパーク。高速を使えば、家から1時間ちょっとで着く。遊具もたくさんあるし、とてもきれいに整備されているので、なかなかよい公園だ。高山ラーメンをたべ、滑り台などの遊具でひとしきり遊び、観覧車に乗った。そこで子供たちも親たちも体力の限界になり、アクア・トトには行かなかった。また次回。
 もう1つは、豊田市にある鞍ケ池公園。広大な敷地には、動物園も遊具、芝生や屋内遊び場もあって、全部ただ(ボートやバスは有料)。こちらは高速を使わなくても、家から1時間ぐらい。
 名古屋は1時間ドライブするとプチ旅行を味わえる。それがよい。