月曜日, 10月 10, 2022

リモートワークの良し悪し

  コロナになり、リモートワークが普及した。それはもちろん良いことだと思う。オンラインですむ会議のために、わざわざ満員電車に揺られるのは馬鹿げているし、土砂降りの中、バスと電車を乗り継いで通勤するのもおかしな話。リモートにしてしまえば、もっと有効に時間が使える。

 しかし、ずっとリモートでいいかと言われれば、それもまた違う。物理的に近くにいれば、ちょっとした雑談や相談はすぐできる。それがすぐに何かの役に立たなくても、コミュニケーションすることが大事。そして、クリエティブになる上で程よいノイズが大事。

 コロナ禍初期に研究活動をオンラインに切り替えたときには(名大時代)、大きな懸念があった。過去のブログに、諦めと期待とが入り混じった気持ちを書いている。しかし、この時の学生たちの多くは、対面で築いた関係性があった上でオンラインに突入したので、まだ何とかなった。ただ、自分でペースを決めてやれる人と、そうでない人の差は歴然としていた。

 現在は勉強会を対面でやることで、少なくとも週一回はフルタイム学生が大学に来ることを促している。その効果が出るとすればまだ先のことだが、どうなることやら。個々が学び「I」の実力を高めるのが重要なのは言うまでもないが、ここは研究室なので「We」の意識で、みんなで協力し、高め合うのが大事。

 スマートニュースでもシリコンバレーでも、正直なところ「みんな(職場に)戻って来いよ」と上司は思っているそうだ。すでにやることが決まったプロジェクトならば、オンラインでも仕事は進むだろうが、これから新しいことを始めようとする場合は、そうはいかないケースが多々ある。

 自分の働き方にしても、学生の研究指導にしても、何とか対面とリモートの良いとこどりをしたいところだが、未だに決定打がないのが現状だ。

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