火曜日, 7月 29, 2025

IC2S2 2025

 国際会議IC2S2 2025に参加してきた。今回はスウェーデンのノーショーピングで、首都のストックホルムから電車で2時間ぐらい。かつては織物工業の都市として栄え、現在はその時の工場群はリノベされ、観光スポットとなっている。

 今回のIC2S2は、過去最大の約650名が参加した。私の研究室からは、ポスドク2名と博士学生1名がポスター発表をした。東工大に移籍してからは、毎年この時期に院試があるので、ほとんどフル参加することができなかった。今回は院試(A日程)が早く終わったこともあり、チュートリアル以外は参加できた。いろいろ仕事を抱えての出張であることは変わりないが、いつもよりは落ち着いて学会を楽しむことができた。

 それにしても計算社会科学の分野の進展の速さには驚かされる。去年はLLMの活用はまだ手探り状態だったが、今年の研究発表では、LLMの活用はもはや当たり前の状態。かつて、機械学習も異分野進出が激しかったが、LLMはその比ではない。この変化は破壊的ですらある。来年はどうなっているのだろう。

 IC2S2に参加すると、自分の原点をいつも思い出す。原点といえば、カンファレンスディナーの建物の前で、Oferと再開した。彼もこの学会に参加していたのだ。かつてBirdsongを研究していた時に、Oferからたくさんのことを学んだ。それは私がTwitterのデータ分析を始める前のこと。Oferは今はオンライン行動実験もやっていて、相変わらずエネルギッシュですごい。

 来年のIC2S2は米国のVermont。いい研究をして、またこの学会に戻ってくるぞ。





 

土曜日, 7月 05, 2025

All work and no play makes Jack a dull boy

 このことわざの通り、忙しすぎてよいことは1つもない。先月は、家族で晩御飯を食べる日がほとんどない週もあった。自分が無理をして、体や心を壊してしまってはもともこもない。
 何かを1つ始めるのであれば、何かを1つをやめるのでなければ計算が合わない。1日は24時間しかない。自分がやりたいことをやる時間を作らないと。
 CRESTの実験は無事修了した(分析はこれから)。KProの最初のハードルは超えた。あとは、新規開講の授業の準備の目途が立てば、もう少し余裕を持てるようになるか?
 ひと月に一度ほど、まるで何かの手違いのように、会議も予定も一切ない日がある。そんな日は、雷雨のあとに一瞬だけ現れる青空のような、澄みきった解放感を覚える。その感覚を、もっと頻繁に味わいたいものだ。