月曜日, 9月 22, 2025

CREST Social AI

  このたび、JST CREST(「人とAIの共生・協働社会を実現する学際的システム基盤の創出 」)に採択されました(5.5年, 2.95億)[リンク]。「信頼準備性(Trust Readiness)」という新概念を手掛かりに、ソーシャルAIの理論・技術を作り、社会実装に向けて実証実験を行います。

  • 研究課題名:不確実性社会を克服する信頼指向ソーシャルAI設計学
  • 研究代表:笹原和俊(東京科学大学)
  • 主たる共同研究者:越前功(国立情報学研究所)、五十嵐祐(名古屋大学)
 申請書および発表資料の作成は、もちろん大変でした。5月のGW明けぐらいに、スタバで考えていた時に降ってきたのが、「信頼準備性(Trust Readiness)」という新しい概念。昔ある先生が「最近レディネスについて考えているんだ」と言っていたことが耳に残っていて、それが自分の問題意識と相まって、ポロリと出てきたのかもしれません。
 この概念を中核に据えて、3つのグループがどのように連携するのかを想像し、共同研究者の先生方の専門を踏まえて、2週間ほどで研究の全体像を書きあげました。申請書を提出した段階で、書類審査は通るだろうという自信はある程度ありました。なので、面接に通ることを前提に、海外出張の帰国の日を1日伸ばして、面接に備えました(国際会議の翌日が面接日に指定されていました)。
 面接のお知らせが来てから発表資料の提出までの時間は短く、海外出張の行き飛行機の中で、発表資料をほぼ完成させました。国際会議に参加中も、「面接で落ちたらすべてが徒労に終わる」と自分に言い聞かせて、ホテルで直前まで発表練習をしました。そして、迎えた面接当日。発表と質疑応答の受け答えから、採択をほぼ確信しました。
 この間、主任業務などもこなしながら、過去一の集中力を発揮して難局を乗り切ったと思います。もちろん採択は入り口であって、研究はこれから。
 ちなみに、我々の領域のCRESTの採択率は6/79。Science Tokyoとしても大学全体で善戦しており、CRESTは6件採択で京大と並んで2位(1位の東大は11件)[リンク]。


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