金曜日, 1月 25, 2008

O'REILLYからEUREKA本が!?


コンピュータに関する書籍といえばO'REILLYが有名だが、最近はMind HacksMindパフォーマンスHacksなど、ユニークな本を出版している。どちらも気軽に読めて、おもしろくて、かつ有用な本でる。

スラッシュドットを見ていたら、O'REILLYの本そっくりの表紙を作るサイトが紹介されていたので、さっそくこんなのを作ってみた。[link] EUREKAがこんなに脚光を浴びる日はくるのだろうか?



木曜日, 1月 24, 2008

変わっていくことを受け止める勇気

 大妻女子大の非常勤講師を引き受けて今年で2年目になる。昨日は、担当している画像情報処理論及び演習の補講を5限、6限とやってきた。僕は常に、おもしろい授業、自分にしかできないような授業にしようと気張っている。しかし、その意気込みはしばしば空回りする。そして、昨日の授業はその空回りの授業になってしまった。
 講義内容は通信の生物学動画の現在で、ほぼ徹夜で講義の準備をした。動画の現在はともかくとして、通信の生物学なんてテーマを画像処理の授業でする先生はいまい。きっと学生も夢中になるに違いない。意気揚揚と講義を始めたが、学生の食い付きが悪い。ギザ悪い。この空気を変えなければと軌道修正を図ったけどダメだった。こんなとき、ベテランの先生ならばどうするのだろうか?教育者としての未熟さを痛感した苦い苦い最終講義だった。でも、今年度授業の感想には「難しかったけど、おもしろかった」とか「質問がしやすかった」とか「資料がわかりやすかった」という感想が結構あったので、素直にうれしかった。去年の学生には大分厳しいコメントをもらったが、その反省をちゃんと生かすことができたようだ。
 僕は、講義のまとめに替えて、ホンダのアシモの最新CMを見せた[link]。情報革命と形容されるこのダイナミックな時代を強くしなやかに生きていくためには、変わっていくことを受け止める勇気が必要だ。そうでなければ、「最近の若者は、、、」とか「昔は、、、」を連呼するジジ、ババになってしまう。それを暗に伝えたかった。教え子たちの就職活動がうまくいくことを心から願っている。

月曜日, 1月 21, 2008

Publish or Perish

偽装は食品業界だけでなく、真理探究が使命の科学界でも起きている。あるはずのデータがないことになったり、ないはずデータがあることになったり。本書はこれまでに起こったデータの捏造や偽造事件を例に挙げながら、研究者の発表倫理の問題に触れ、 “Publish or Perish(発表か死か)”という言葉に集約される科学界の体質に警鐘を鳴らしている(実際、この言葉は研究所にいるとしばしば耳にする)。
 私自身、研究を生業にしている者だが、本書を読むまでは学術雑誌インパクトファクター(IF)の正確な定義やオーサーシップの本来の意味すら知らなかった。「世の中には悪いことする研究者もいるが、自分はそうならないようにしよう」という程度の認識でいた。科学は真理を探求し、“巨人の肩”の上に人類の叡智を集積する営みである。これからもそうであり続けるためには、最低限の研究倫理を理解しておく必要がある。IFの定義も知らずに NatureだのScienceだのと騒いでも仕方がない。
 大学院を修了してこれから研究者として歩み始める人も、既に研究者として活躍している人も、科学者としての倫理を確認するために一読することをお勧めする。

金曜日, 1月 18, 2008

Mac Book Airがついに出た

Mac Book Airよ、君にもっと早く出会いたかった。うー。軍資金が底をつきそうなので今年は買えません。それにしてもAppleはいい仕事をします。その機能美に思わずうっとり。もし、Mac Book Airを手に入れたら、仕事もせんと意味なく開け閉めしそうです。iPodを購入したばかりの頃は、小動物を気にかけるかのようにホイールをなでなでしたものでした。
 今使っているノート、Windows Vista on VAIOがあまりにも不安定で、もう3度目の再インストールをしました。VistaのUltimateバージョンについているComplete PC バックアップを利用すればデータの復元は簡単にできると思っていたら、これが一苦労。せっかくの先週の連休はほぼ再インストールの作業で潰れました。前のデータはこのブログを参考にさせて頂いて解決しました。[link] あと1,2年はこのVaioに頑張ってもらわないと。ソフトをインストールすればするほど不具合が出るVista。ちょっと負荷をかけると再起動が必要になるWindows Mobileは論外。ベータ版を売るのはやめてくれとMicrosoftに言いたい。

火曜日, 1月 15, 2008

Stay Hungry, Stay Foolish

 自分を信じ自分の好きを貫いている人。強烈な個性としなやかな感性で時代を切り開いている人。スティーブ・ジョブズ。AppleのCEO。こんなカリスマが現在のアカデミック界にいるかどうかはまったく疑わしい。科学者も彼から見習うことは多いのではないか。
 あちこちのブログで、ジョブズが2005年のスタンフォード大の卒業式で行った有名なスピーチの字幕版が紹介されていたので、自分に渇を入れるつもりでここに掲載する。



彼を題材にした本も最近出ていた。今度読んでみよう。



 よくアップルの製品に対して、「見た目だけ」とか「デザインだけ」とかいう批判が聞かれる。独自性を強調しすぎる面もあるが、ジョブズがインターフェイスにとことんこだわることに僕は同感する。例えば、ものすごく高機能な機械があったとして、インターフェースにまったく工夫がなくボタンが108個もあるコントローラーしかないとしたら、誰がそんなものを使うだろうか。インターフェースはまさにマン-マシンが接続する場であり、身体性の場なのだから、その基本に立ち返らないと。マシンパワーに反してWiiがPSPを圧倒している理由もそこにある。インターフェイスにおける機能と形の問題は本質的だと思う。

金曜日, 1月 11, 2008

エコなレゴ

2008年初めてのブログ投稿です。先日、彼女と谷保天満宮に詣でた際に引いたおみくじは大吉でした。おそらく笹原和俊始まって以来の快挙です。今年はいろいろと節目になる年だと心得て、激しく、でもさわやかに、そして謙虚に頑張りたいと思います。
 さて、最近の僕のプチブームはエコバック。コンビニのレジで店員さんがレジ袋に商品を詰めようとしたところで、「これに入れて下さい」と言って布製のバックを差し出す。すると店員さんは「恐れ入ります」と言ってにっこりして商品を入れて渡してくれる。そうすると、僕の頭の中でチャリンという音がして、「これで地球の寿命が少し延びた」と良い気分で家路につく。もちろん、僕ひとりのレジ袋ゼロ運動などたかが知れているだろう。しかし、たかが知れているだろうも積もれば山となる。ということで、最近僕はエコバックを常に持ち歩くようにしてる。プリンなどを買った時、スプンは絶対もらわない。もらったら負けな気がするから。
 しかし、こうも考えたりする。レジ袋をみんな使わなくなったら、レジ袋を作っている会社の社員はどうなるのか。きっと彼らにもおなかを空かした子らがいるだろう。そう思うと結局、経済活動はあざなえる縄の如く連鎖しているので、何かをなくせば全て解決!、みたいな癌の摘出手術のようにすっきりとは解決しないのだと感じる。無論、僕が夜更かしをやめる方がレジ袋ゼロ運動よりもエコなことはいうまでもない。東京電力の社員以外の生きとし生ける者にとってエコなのである。