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思えば、自分がこんなに議論好きで、学会でも負かされない強さを持てたのは、恩師、磯部さんのおかげだと思う。僕は学部時代の4年間、毎週国立天文台に通い輪読会に参加していた。磯部さんは、決してやわな議論を許さなかった。そのときに培ったものは、決して物理学の知識だけではなく、学問に対する姿勢だったと思う。それは修士、博士と進学してからも、僕の中で生きていた。いや、今も生きている。一方で、学問における政治的な駆け引きは苦手だ。賢いふりをすることなど、全然意味がないと思っている。真に賢い人は、何も声高に語る必要がない。己は何ができるのか、身をもって示せばそれで良い。学問は、勝った・負けたや駆け引きではない。
ところで、学生たちとシステムのアイコンをどうするかを話していた時に描いた絵はとても不評だった。「笹原さんは、絵心がないですね。」 うーん、御意。恐らく、生まれてくるときに母の中に忘れてきたのだ。この絵のタイトルは天使だが、見かけは悪魔か?
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