火曜日, 9月 25, 2007
小樽の三珍、そしてにゃんこ
今日は小樽を散策して来た。小樽運河のあたりの古い倉庫は、風雪に耐え歴史を刻んできた精悍な面構えをしている。近年はその近くに高層マンションが建ち、景観が損なわれているとの声が聞かれるが、ぜひあと何百年でも残してほしい。
以下、小樽散策の途中で見つけた変な画像をアップします。まずはこれ。
オイッコラッ交番。「あなたは素敵なので逮捕します。」 いつの時代のギャグだ。そして、次はこれ、まりもっこり。
北海道では有名だそうだ。間違いなく北海道じゅうのPTAのおばさま方に怒られる。お客さんからのコメントには、「男運が上がった」と書いてあった。一応の御利益はあるようだ。次はこれ。
東急ハンズで売っているやつね。何のお店か分からない。そして、最後は小樽にゃんこ。何でも発情してこの近くのお店に住み着いたらしい。”とら”と呼ばれていた。そういえば、彼女の飼っている猫もとら。”とら”という名前をつけると”やや太め”になるのだろうか?
月曜日, 9月 24, 2007
狭かったり、暑かったり、寒かったり、うまかったりの北海道
今回は物理学会で北海道に来ている。三連休なのと学会が複数あるらしく、どこのホテルも予約が全然出来なかった。カプセルホテルすら満杯で、発表前日はインターネットカフェで一夜を過ごすはめになった。最初はパーティションの狭さに息が詰まりそうだったが、ネットもできるしシャーワーもあるし、そんなに悪くなった。何日も滞在するは嫌だけど。
学会会場の北大の教室はクーラーがなく、研究者がわんさか集まっていたので、中は蒸してとても暑かった。一方、外に出ると今度は長袖が必要なくらい寒く、その温度差だけで体力を消耗した。僕は、言語進化のモデルについて、ニューラルネットのセッションで発表した。明らかに僕の研究は浮いていたが、場の空気からすると興味をもたれたようだった。最後に質問をしてくれた上品なおじいさんは、ハーケンの本[link]を訳した岡山大の奈良先生だった。自分の勉強不足を実感し、ALife、動物行動学、情報科学などの分野との違いを改めて感じた。僕は”これらの間”で踏ん張らなくてはならない。
学会3日目、池上さんが出した本[link]にサインをもらい、飯塚さんたちとスープカレーを食べに行った。最近、東京にも名店が進出して来ているが、やっぱり本場のスープカレーは個性があっておいしかった。昼に食べた味噌ラーメンもおいしかった。札幌には”おいしい”が詰まっている。
ところで、写真は北大の中にある明治時代の牛舎(重要文化財)。
学会会場の北大の教室はクーラーがなく、研究者がわんさか集まっていたので、中は蒸してとても暑かった。一方、外に出ると今度は長袖が必要なくらい寒く、その温度差だけで体力を消耗した。僕は、言語進化のモデルについて、ニューラルネットのセッションで発表した。明らかに僕の研究は浮いていたが、場の空気からすると興味をもたれたようだった。最後に質問をしてくれた上品なおじいさんは、ハーケンの本[link]を訳した岡山大の奈良先生だった。自分の勉強不足を実感し、ALife、動物行動学、情報科学などの分野との違いを改めて感じた。僕は”これらの間”で踏ん張らなくてはならない。
学会3日目、池上さんが出した本[link]にサインをもらい、飯塚さんたちとスープカレーを食べに行った。最近、東京にも名店が進出して来ているが、やっぱり本場のスープカレーは個性があっておいしかった。昼に食べた味噌ラーメンもおいしかった。札幌には”おいしい”が詰まっている。
ところで、写真は北大の中にある明治時代の牛舎(重要文化財)。
水曜日, 9月 12, 2007
ついばみ-ポイ、ついばみ-ポイ
窓の外でシジュウカラが鳴いている。彼にこんな質問をしてみたらどうだろう。
「あなたはなぜ鳴いているのですか?」
「ええ、私の遺伝子を次世代に着実に伝えるために、配偶者を、、、」
こうは答えないだろう。なぜ鳴いているのかって、それは鳴きたいから鳴いているのだろう.
Singing by just enjoying it. もちろんそれは、最終的には機能や進化など、適応の観点から究極要因を検討する必要があるだろう。しかし、動物行動の一挙手一投足に、適応という大鉈を振る必要があるだろうか?なぜジュウシマツは床敷を、ついばみ-ポイ、ついばみ-ポイ、するのか。きっと楽しいのだろう。
適応を語る以前に程よい記述のレベルがあるのではないか。それが、著者がこの本を通して述べていること。つまり、動物の内部状態(ここでは、喜びや快感などの情動)を積極的に認めることで、動物行動の至近要因と究極要因の中間にある豊かな世界を、具体例とともに紹介している。そして、「6章 セックス 娯楽としての生殖活動」がすごい。「週刊何とか」よりもはるかにすごい。適応という言葉に辟易したら、たまにはこういう本も良い。
「あなたはなぜ鳴いているのですか?」
「ええ、私の遺伝子を次世代に着実に伝えるために、配偶者を、、、」
こうは答えないだろう。なぜ鳴いているのかって、それは鳴きたいから鳴いているのだろう.
Singing by just enjoying it. もちろんそれは、最終的には機能や進化など、適応の観点から究極要因を検討する必要があるだろう。しかし、動物行動の一挙手一投足に、適応という大鉈を振る必要があるだろうか?なぜジュウシマツは床敷を、ついばみ-ポイ、ついばみ-ポイ、するのか。きっと楽しいのだろう。
適応を語る以前に程よい記述のレベルがあるのではないか。それが、著者がこの本を通して述べていること。つまり、動物の内部状態(ここでは、喜びや快感などの情動)を積極的に認めることで、動物行動の至近要因と究極要因の中間にある豊かな世界を、具体例とともに紹介している。そして、「6章 セックス 娯楽としての生殖活動」がすごい。「週刊何とか」よりもはるかにすごい。適応という言葉に辟易したら、たまにはこういう本も良い。
木曜日, 9月 06, 2007
iPod touch、何それー!
朝、暑くて目を覚ました。時計を見たらまだ6時。もうひと眠りと思っても、何か眠れない。メールでも確認するかとiGoogleを立ち上げると、アップルがiPod touchなるものを発売するとの情報があった[link]。iPod touchというのは、簡単に言うと電話機能のないiPoneだという。画面をタッチすることであらゆるコントロールを可能にする。無線LANでネットに繋ぐこともできる。そして、スタイリッシュでかっちょいい。iPod 5.5世代の後継機は、iPod Classicというネーミングで、デザインも少し変り、160Gに大増量するようだ。
スティーブン・レビーの「iPodは何を変えたのか?」[link]にも書かれていたが、アップルは魅力的な製品というか作品をどんどん生み出していくなあ。古い製品を持っている人は少しジェラシーを感じるだろうけど。技術がライフスタイルを変えるのはもちろん、デザインもやはりライフスタイルを変える。僕は今のiPod5.5世代30Gに満足している、が、やっぱりiPod touchは気になる。箱を気にするニャンコのように。でも、アドエスさんもいるので我慢我慢。
スティーブン・レビーの「iPodは何を変えたのか?」[link]にも書かれていたが、アップルは魅力的な製品というか作品をどんどん生み出していくなあ。古い製品を持っている人は少しジェラシーを感じるだろうけど。技術がライフスタイルを変えるのはもちろん、デザインもやはりライフスタイルを変える。僕は今のiPod5.5世代30Gに満足している、が、やっぱりiPod touchは気になる。箱を気にするニャンコのように。でも、アドエスさんもいるので我慢我慢。
日曜日, 9月 02, 2007
帝都大学と紫外線滅菌と小川珈琲
進化学会に参加するために京都に来ている。修学旅行、友達と旅行、物理学会、過去に3回来ているので、今回で京都は4回目。しかし、物理学会のときは観光ができなかったので、京都市内はずいぶん久しぶりになる。
昨日はポスター発表があっため8時に起きてホテルを出発したが、遠回りのバスに乗ってしまい、会場についたのはポスターセッションが始まってから1時間が過ぎたころだった。京大正門前でバスを降りて正門に駆け込んだらびっくり。「あれ、帝都大学って書いてある!」違う大学に来てしまったかとよくよく見ると、確かに京大の時計台がある。どうやらドラマの撮影をやっていたようだ。あー、びっくりした。
自分の発表を無事終え、お目当ての発表も聞いたので、祇園をぶらつくことにした。八幡神社からずっと歩いて清水寺まで行った。夕方はそんなに暑くなく、心地よい風の吹く石畳の小道を散歩した。途中、清水寺に立ち寄ったら、水飲み用の柄杓のところに紫外線滅菌なる近代装置があって、またまたびっくり。3つの湧水が上から落ちて来る趣のある風景に、滅菌装置は似合わない。
清水寺を後にして、どうせだからと京都駅まで歩いた。夕飯を食べようとレストランを探していたら、京都駅の真ん前に僕のお気に入りの小川珈琲があった。東京では、上板橋のサティにだけある謎のカフェだ。7時からやっているようなので、今日の朝食はここで食べることにしよう。珈琲のクオリティを確認しなくては。
昨日はポスター発表があっため8時に起きてホテルを出発したが、遠回りのバスに乗ってしまい、会場についたのはポスターセッションが始まってから1時間が過ぎたころだった。京大正門前でバスを降りて正門に駆け込んだらびっくり。「あれ、帝都大学って書いてある!」違う大学に来てしまったかとよくよく見ると、確かに京大の時計台がある。どうやらドラマの撮影をやっていたようだ。あー、びっくりした。
自分の発表を無事終え、お目当ての発表も聞いたので、祇園をぶらつくことにした。八幡神社からずっと歩いて清水寺まで行った。夕方はそんなに暑くなく、心地よい風の吹く石畳の小道を散歩した。途中、清水寺に立ち寄ったら、水飲み用の柄杓のところに紫外線滅菌なる近代装置があって、またまたびっくり。3つの湧水が上から落ちて来る趣のある風景に、滅菌装置は似合わない。
清水寺を後にして、どうせだからと京都駅まで歩いた。夕飯を食べようとレストランを探していたら、京都駅の真ん前に僕のお気に入りの小川珈琲があった。東京では、上板橋のサティにだけある謎のカフェだ。7時からやっているようなので、今日の朝食はここで食べることにしよう。珈琲のクオリティを確認しなくては。
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