金曜日, 7月 24, 2009

足下の生態系

 毎朝決まった時間にPeet'sにやって来て、紅茶とデニッシュを買って外の席に腰掛けるおじさんがいる。このおじさん、デニッシュをひとくちサイズにちぎってはテーブルの上にポイッポイッと置き、半分も食べない。しばらくすると、毎度どこからともなく1羽の黒い鳥がやってきて、テーブルの下にこぼれたデニッシュのカスをついばみ始める。着地の時に1本の足をすぐに引っ込めるので、きっと足をけがしているのだろう。この鳥は頭の回転がよろしくないらしく、テーブルの上にあるパンには全然気付かない。いつまでたってもおじさんの足下をうろうろしている。
 面白いのはここから。この黒い鳥がやってくると、それを見ていたスズメやスズメみたいな鳥たちがわんさか押し寄せて来る。そしてあっという間に餌の場所を突き止め、デニッシュを持ち運んでしまう。さずがにカチンと来たのか、黒い鳥はスズメたちの後を追いかけるが、後の祭り。一羽のスズメを追いかけている隙に、別のスズメが餌を奪って行ってしまう。最後にはハトまでやってきて、残りを平らげてしまう。一番最初に餌の情報を仕入れながら、一番損をするとは。情報の上にあぐらをかくべからず。いや、この鳥がバ○なだけか...。

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