月曜日, 4月 29, 2013

名古屋港水族館

 名古屋港水族館に行ってきた。GWということもあって、小さな子どもを連れた家族がたくさん訪れていた。
 この水族館でまず目を引くのがシャチの水槽。シャチを飼育している水族館は全国でも珍しい。ショーの時間になると、4頭の巨大なシャチがジャンプや回転を見せてくれる。「海のギャング」なんて呼ばれているのが信じられないぐらい愛くるしい。1頭はまだ子どもで、現在、名前を募集中だ。
 もう1つの目玉が、イワシのトルネード。ちなみに先日、「たるんだイワシに活を入れるためにマグロを投入した」というのがニュースになっていた。イワシの大群がキラキラと光りながら渦を描くその様子は圧巻。これを見るためだけにでも水族館を訪れる価値がある。実は馬人参方式で、ひもで吊るした餌をあちこちに移動させて、イワシたちを誘導している。
 おまけの楽しみは、水族館の入り口付近にあるえびせん館。いろんなえびせんを試食させてくれるだけでなく、無料のコーヒーまである。とても美味しいのでオススメ。

 

水曜日, 4月 17, 2013

大学教授という仕事

 著者の杉原先生はだまし絵や錯視で有名な数理工学の専門家だ。以前、ソシオの研究会でお会いしたことがある。東大を早期退職され、今は明大で特任教授をされている。
 本書は著者の大学教員としての経験にもとづいて、大学教授という職業がどのようなものかについて、実に率直に書かれている。大学や研究室運営のこと、論文執筆や学会のこと、研究費取得のこと、などなど。しばしばこの手の本には、アカデミック畑の揶揄や若者を扇動する文言が溢れているものがあるが、本書はそれらとは違う。工学系の教授としての経験が1つの見本として淡々と書かれている。
 これから大学教員としての経験を積もうとしている僕にとって参考になった。大学に職を得ようと考えている方は、学生のうちから読んでおくと良いかもしれない。

月曜日, 4月 15, 2013

「いい線行ってるそこそこの研究」を超えて

 2013年度新学期が始まりました。キャンパスには新入生の若いエネルギーが溢れていて、おじさんにはまぶしいくらいです。などと言っているわけにもいかないので、テンションを上げて頑張りたいと思います。
 昨年は着任してからバタバタしていて、研究室のホームページも準備できなかったので、ここ数日でリニューアルしました。笹原研の志望者が増えることを期待しつつ。内容は少しずつ充実させます。ちなみにロゴは妻が作ってくれました。
 今朝、Oferから(厳しいけど)建設的なコメントをもらったので、4年ぐらいかかっているこの論文を完成させなければなりません。(こういうコメントは本当に励みになる)これまでの自分の論文を振り返ってみると、どれも「いい線行ってるそこそこの研究」止まりなので、その壁をぶち破りたい。結果は明白なので、あとは僕の腕しだい。でもすごく難しい... 。
 「いい線行ってるそこそこの研究」を量産しても仕方がない。そこを超えなきゃ。

土曜日, 4月 06, 2013

言語の社会心理学

 この本の要約とレビューの依頼を受けて、四苦八苦しながら原稿を書いた。完成したものはゲンロンサマリーズのメールマガジンで配信される。(4/5(金)に配信されました)
 新書を熟読して要約するなど大学の宿題以来で、人が書いたものを理解して、自分の視点を入れつつまとめるのは骨の折れる作業だ。自分で一から文章を書くのとはまた違った能力が求められる。時々書いた文章の良し悪しが分からなくなることがあるのだが、そんな時は自分の「感覚」を信用するようにしている。
 さてこの本は、対人場面における言語を社会心理学の文脈で分析したもので、コミュニケーションの研究をしている僕にとっては大変興味深い。言語が生物学的な産物であるとともに、社会の産物でもあることを改めて思い知らされる。
 僕は遅筆で、毎度文章を書くときは四苦八苦するのだが、これはこれで論文の執筆とは違った苦しさと楽しさがあった。

月曜日, 4月 01, 2013

3年ぶりの物理学会

 約3年ぶりに物理学会に参加して発表してきた。今回の会場は広島大学。遠いとおいとは聞いていたが、本当に広島大学は遠い。広島駅から最寄り駅の西条までは山陽本線で 約40分、さらにそこからバスで約20分。しかも激混み。
 僕は西条に手頃な宿を見つけたので、自分の発表以外の日は、ホテルから約70分歩いて大学へ通った。ちなみにこの近くには、J-Cafeというカフェと銀亭という定食屋さんがあってなかなか良かった。
 初日の朝一のセッションは座長を務め、次のセッションで最近受理されたTwitterの研究に関する発表をした。自分の研究はあまり物理ぶつりしてないので、会場の反応が気になったが、それなりに好評だったようで、質問も2つ出た。また、都立大時代の同期のK君が発表を聞きに来てくれた。K君は東大で頑張っている。
 さっさと自分の発表は終わってしまったので、その後はK君や都立大でお世話になった先生の発表聞いたり、面白そうな発表をいくつか聞いた。しかし、それ以外は締切が迫った原稿書きに四苦八苦していた。何とか間に合いそうだが、締切を抱えて学会に参加するのはこりごりだ。