土曜日, 4月 06, 2013

言語の社会心理学

 この本の要約とレビューの依頼を受けて、四苦八苦しながら原稿を書いた。完成したものはゲンロンサマリーズのメールマガジンで配信される。(4/5(金)に配信されました)
 新書を熟読して要約するなど大学の宿題以来で、人が書いたものを理解して、自分の視点を入れつつまとめるのは骨の折れる作業だ。自分で一から文章を書くのとはまた違った能力が求められる。時々書いた文章の良し悪しが分からなくなることがあるのだが、そんな時は自分の「感覚」を信用するようにしている。
 さてこの本は、対人場面における言語を社会心理学の文脈で分析したもので、コミュニケーションの研究をしている僕にとっては大変興味深い。言語が生物学的な産物であるとともに、社会の産物でもあることを改めて思い知らされる。
 僕は遅筆で、毎度文章を書くときは四苦八苦するのだが、これはこれで論文の執筆とは違った苦しさと楽しさがあった。

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