水曜日, 5月 06, 2020

アンネの日記

 アンネ・フランクの日記を小さい頃に読んだ。ナチスから逃れてオランダのアムステルダムで、2年に渡って身を隠し続けた日常が、緊張感と少しのユーモアをもって綴られている。
 コロナ禍でソーシャル・ディスタンシングが強いられる現在、皆がアンネのような気持ちで家に篭っているのかもしれない。見えないウイルスという敵、不況、格差や偏見、溢れる情報と対峙しながら。
  今こそ、アンネの日記を読み返す時かもしれない。ここに書かれれているのは、不安に押し潰されそうになりながらも、日常の機微に幸せや喜びを見つけ、生きようとした少女の姿である。
 こんな時だからこそ、小さな幸せや喜びを見つけることが大事になる。必要なのは、だれか責め罵倒する言葉ではなく、春の木漏れ日のようなユーモアである。
 コロナ禍が明けたら、また、アムステルダムにある「アンネの家」に行ってみたい。 もう少しの辛抱である。

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