金曜日, 7月 31, 2020

セカンドウェーブ

  何ということか。抑え込んだかに見えた新型コロナが、世界のあちこちで第2波となって襲いかかっている。日本(特に東京)は連日、感染者数が過去最高を更新し続けている。オーストラリア、シンガポール、フランス、スペイン、いづれの国も第2波の影響が出始まっている。
 ロックダウンしない選択をしたスェーデンの方が、かえって収束の兆しが出ているという [Link]。あれだけ世界の国々から批判されたが、新型コロナと長い付き合いを考えれば、実は間違った選択ではなかったということか(もちろん、その可否はもっと後にならないとわからないが)。
 経済がこれほどまでに悪化している中、前回の緊急事態宣言のような経済活動の自粛は不可能だ。三密を避けながら働く以外に選択肢はなかろう。ただ、リモートワークにも限界がある。大学の事務にもリモートワークが導入されたが、著しく効率が落ちていると感じる(事務の方を批判しているわけではない)。どこも全く余力がない状態で、この不測の事態に対応しなければならないのだ。
 自分の作業効率もここのところ芳しくない。春に二期は自分の講義がなかったにもかかわらず、ほとんど研究ができていない。なぜなんだ。ひたすら依頼をこなし、Zoomの会議をこなしていたような気がする。このままではまずい。
 新型コロナがこれだけ長いこと続き、誰もが心に傷を負っている。ゆく年くる年を見る頃までには、その傷は癒えるのだろうか。来年の今頃も、同じようなことをぼやいているのだろうか。

日曜日, 7月 19, 2020

IC2S2 2020

 計算社会科学の国際会議IC2S2 2020に参加している。もちろんオンライン開催(当初の予定ではMIT)。米国東部時間での開催なので、日本との時差は13時間ある。ちょうど昼と夜が逆転した感じ。
 最近はあまり夜更かしてなかったので、0時を過ぎると猛烈に眠くなる。コーヒーを飲んで、何とか凌いでいる。日本にいながらにして、海外出張をした時の「時差ぼけ」の感覚を味わっている。
 エンゲージメントの工夫があると、オンライン開催でも、盛り上がって楽しい学会になるのだと気づかされた。オーガナイザーの偉い先生でも、学会に参加して楽しんでいる。
 オープニングの中でペントランドは、 "education for doing"とか"real-world impact"という言葉を口にしていた。MITの研究者は、教育にしろ研究にしろ、「世界を変える」という意気込みがものすごい。もちろん、この言葉に恥じないような教育や研究をしている自負があるからの発言だし、その言葉に惹かれて、優秀な頭脳が世界中から集まってくるのだろう。
 昨晩、ソーシャルネットワークのセッションの座長の仕事を終えたので、あとは気楽に学会に参加できる。今回の学会から最大限の気づきを得たい。
 

火曜日, 7月 07, 2020

七夕

 早朝に目を覚ました。冷水シャワーを浴びて、モーニングコーヒーを飲む。「今日は七夕かあ。でも、外は相変わらず梅雨空だな。」などとつぶやき、小説の主人公のような1日の始まり。
 「夏になれば収束するだろう」とぼんやり思っていた新型コロナは、国内では再び感染者が増加傾向に転じ、世界に目を向けるとアメリカ、ブラジル、インドなど加速度的に増加している国もある。
 九州では豪雨で甚大な被害が出ていて、とても心配だ。「コロナ禍で大変な時に、どうか地震や台風など来ないでくれ」と祈るばかり。
 2020年は半分以上が過ぎた。ここまでのところ、良い思い出はほとんどない。後半はどうなるのだろうか。今年の漢字の有力候補「密」や「禍」を打ち負かす漢字が出てくるような、いい出来事が起こってほしい。