今年度の4Qからデジタルマーケティングの講義を担当することになった。「フェイクニュースを研究している人がなぜ?」と思われる方も多いだろう。
私はずっとアカデミアの道を歩いてきたので、企業のマーケティングの実務についてはよく知らない。その部分に関しては、知人のマーケティングの実務家をお呼びして、ゲスト講演をしていただく。
しかし、計算社会科学の研究者なので、人と社会と情報の相互作用から生じる現象については、色々な理論やその理解の仕方を知っている。そういう視点から見ると、実はデジタルマーケティングは計算社会科学の実践の場と見ることができる。実際、講義の準備のために様々な本を読んでいて、デジタルマーケティングとの接点や面白さを発見した。
今日は第一回目の講義がオンラインで開催され、30名ぐらいの受講生が参加した。私も受講生も自宅からZoomにつなぎ、60分で講義、その後、グループワークを行った。受講生はみんなとても熱心で、短い時間でも上手に議論し、発表もそつなくこなした。さすが社会人学生だ。
準備も講義も大変だが、その充実感はこれまでには得られなかったものだ。適度な緊張感の中で仕事ができ、その都度、達成感が得られるというのは幸せなことだ。特に、このコロナ禍においては。
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