義父が亡くなった。自宅で、最後は眠るように息を引きとったという。安らかな死。がんを患ってはいたが、最後は理想的な死に方と言えよう。不思議なもので、故人を思い出すときは、笑顔や笑い声が頭に蘇る。孫たちが来ると、嬉しそうにしていたのを思い出す。
人は生まれると、ハイハイからよちよち歩き、自立歩行ができるようになり、1つ1つできることが増えていきながら大人になる。そして、仕事の山を超えたあたりから、1つ1つ出来なくなっていき、老と死を迎える。
自分も間違いなく下り坂を歩き始めている。頭で否定しようとしても、体は嘘をつけない。もちろん、トレニーングして体を多少鍛え、食生活に気をつけて健康をある程度維持することもできよう。いや、そうしなければならい。
格好いい生き方と接続する格好いい死に方。その瞬間が何年後なのか、何十年後なのかはわからないが、薄れゆく意識の中でどんな風景を見ながら、自分は自然に還っていくのだろうか。
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