2019年12月に第2回NTTデータ-Twitter Innovation Contestに当時の学生たちと参加し、最優秀賞と日立製作所特別賞をダブル受賞した。それがご縁で、日立との共同研究が始まり、その最初の成果が先日ニュースリリースされた。
大量のテキストデータからモラルを定量化する新機能を、日立の感性情報分析ツールに組み込んだ。ここまで来るために、何度も打ち合わせをし、色々な障害もあった。まずは共同研究がかたちになって良かった。すでにいくつかの記事が出ているようだ。
- 日立の言語分析ツール新機能に思う、SNS上の「モラル」にどう立ち向かうべきか
- 口コミなどに現れる感性を「道徳」「意外性」「感情」の3観点から分析するサービス、日立が開始
- 日立、AIでTwitterから反響を分析 モラルと意外性の分析が可能に
今後、どのようなユースケースが出てくるのかが楽しみだ。この技術のもとになった論文はこれ。J-MFD自体はMITライセンスで公開しているので、学術利用だろうが商業利用だろうが、使用するのは誰でも自由。
- A. Matsuo, K. Sasahara, Y. Taguchi, and M. Karasawa, Development and Validation of the Japanese Moral Foundations Dictionary, PLoS ONE 14(3): e0213343, 2019
念のために断っておくと、私はあくまでもシステムに組み込むための助言をしただけなので、この特許には関係していない。(したがって、私の懐には1円も入ってこない。共同研究の直接経費は大学に入るが)。
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