水曜日, 4月 20, 2022

コロナの呪いが少しずつ溶けて

  今年の春は過去2年間とは決定的に違うことがある。学生たちがキャンパスに戻ったことである。先日訪れた名大の東山キャンパスには、新入生たちがたくさんいて、これからのキャンパスライフに胸膨らませていた。これが自分が見たかった大学の姿だ。

 2020年4月11日の記事を見直してみると、「私の研究室は、セミナー等の全活動をオンラインに移行することを昨日決めた。」と書いてある。当時名大の私の研究室には5名の院生がいたが、この日から東工大に異動するまで、博士学生1名を除いてはほとんどラボには来なかった。従って、ほとんど対面で指導することもできなかった(修士学生1名は、コロナで来日すらできなかった)。これは辛い経験だった。オンラインだけで学生と関係を築き、指導することは本当に難しい。

 この4月、東工大の私の研究室には博士学生が2名、まだ仮配属だけれど修士学生5名が加わった。すでに何人かの学生とは対面で会って議論をした。これからの成長が楽しみだ。あいも変わらず忙しいが、研究も教育も雑用も頑張ってやるしかない。

 「古き良き大学」なんてものはとっくに存在せず、研究の機会もお金も、自分でもぎ取り続けないとならない。「研究がしたくて研究者になったのに...」なんていうのは、もはや冗談にしかならない。やるしかない。Just do it!

 

0 件のコメント: