月曜日, 2月 09, 2026

終わりの始まり

  久しぶりに小説を1冊読み切った。 「平場の月」という小説で、50を過ぎた大人の恋愛が、緻密な描写と構成で描かれている。年齢が近いことや、自分が住んでいる辺りが小説の舞台なので、とてもリアリティを感じる。堺雅人と井川遥が主演で映画にもなっている。

 中江有里が執筆したこの小説の巻末解説に、「50は終わりの始まり」というような表現があった。この言葉がグサリと刺さった。そうなのだ。すでに自分は人生を折り返している。「年をとったな」という漠然とした感覚はあったが、こうして文字にされると切迫感がある。

 今「若者」と呼ばれている人たちも、確実に年を取り、50になる。加齢という不可逆現象は、誰もが等しく経験するもので、避けることはできない。感受性お化けだった10代、体力お化けだった20代と30代、体にガタがくる40代、そして、酸いも甘いも経験して成熟した50代に突入する。

 しかし、これは必ずしもネガティブなことを意味しない。残り時間が限られているからこそ、それを有効に使おうという気持ちにもなる。自分が本当に好きなこと、これまであきらめていたこと、まだ経験したことがないこと、やれることを今始めないと、きっと大きく後悔する。

 今年、私は50になる。さて、残された時間に私は何をしたいだろうか。やりたくないことに時間を使っている暇はない。やりたいことは溢れている。まずは過去一太った体を引き締め、筋肉に自信をつけるところから始めるか。シックスパックの科学者。そんなナイスボディーがバックパックにMacbookを入れて、フットワーク軽く世界中を飛び回って、すごい研究をする。いいじゃないですか。

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