金曜日, 2月 11, 2011

対称性

 目下、「リズム」に関する論文を書いている。ドラフトは一通り書けたのだが、全然満足のいくできではない。まだ説明不足や過多が目立つ。また、内容的にパターンや規則に関する豊かな表現が必要になるのだが、僕のお粗末な英語だとどうしても単調になってしまう。
 どうしたものかと悩んでいる時、書棚から引っ張りだしてきた本にヒントが詰まっていた。UCLA Storeのセールで買った「Symmetry: The Ordering Principle」という本だ。「対称性」について書かれた12ドルの薄い本だが、そこで使われている表現や構成がとてもシンプルで美しい。内容もまた良い。美しいものを説明するのだから文章もまた美しくありたい。確か邦訳もあったと思うが英語版をお勧めする。
 ちなみに、物理学者は「対称性」と聞くとハアハアする。なぜなら「対称性あるところに保存則あり」と学校で習うからだ。例えば、運動量保存則は空間の並進対称性と、エネルギー保存則は時間の並進対称性と関係している。話は変わるが、香椎由宇は1万人に1人の奇跡の「左右対称顔」だそうな。あらゆる美しさの根源に対称性がある。

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