研究費の助成期間は通常3〜5年なので(民間は1年のものが多い)、短期間で成果を出すことが求められる。逆に言うと、短期間で結果が出るような研究ばかりになる。
Natureダイジェストの「スローな科学」という記事がとても印象的だった。太陽の黒点の記録観測400年、ベスビオ山の監視170年、肥料の効果を検証170年、天才児の人生の追跡90年。
「... 彼らはただ、後世の研究者の役に立つだろうと考えて、自分が見たものを忠実に記録していた。」
「こうした姿勢こそが科学の土台になるのです。最終的にどのような結果になるのか、気に病んだりしないのです。」こういうスローな科学もお金の問題はつきまとうのだろうが、目先の成果を気に病むのというのとはスケールが違う。現行の研究費のシステムで僕も勝負しなければならないので、短期的成果と中長期的成果の両方を視野に入れて、お金の問題は戦略的に取り組まないといけない。科学的探求のために。
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