学部、修士と素粒子物理学を専攻していたので、南部先生の本、特に「クォーク」はよく読んだ。ブルーバックスとは思えないほどの内容で、そんじょそこらの教科書よりもレベルが高い。
Yahooニュースの記事にこんなコメントが載っていた。
「私が夫と出会ったのは、宝塚にあった陸軍の研究施設でした。私の一目ぼれでございました。それ以後、豊中、アメリカのプリストン、シカゴ、そして再び日本へ。苦労もありましたが、70年あまり、ほがらかな道をともに歩んでまいりました。夫を失い、ただただ悲しみにくれています」大変な研究者人生だったことは想像に難くないが、ご婦人をして「ほがらかな道」と言わしめる。南部先生が研究者としてだけでなく、人間として偉大で魅力的であったかを物語る。
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