水曜日, 3月 29, 2017

ブルーミントン最後の夜

 今日がブルーミントン最後の夜だ。先週土曜に日本への荷物を出し、日曜にはソファーとラックと炊飯器を知人に譲り、月曜は車を売ってきた。日毎に物が少なくなり、日毎にもう帰るのだなという実感が湧いてきた。
 長閑ながらも刺激に満ちたブルーミントンでの一年間は、LAとはまた違ったいい生活だった。小さい子どもを連れての外国暮らしは大変ではあったけど、いろいろな人に出会い、助けてもらい、何とか無事にやってこれた。
 いつまでも感傷に浸っている場合ではない。4月には新学期がスタートし、大学の仕事が始まる。また新しい生活が始まる。

木曜日, 3月 23, 2017

日常が非日常に変わる日

 研究室での最後のセミナー発表を終えた。Echo Chambers and Food Identityと題して、IUに来てから始めた研究の成果を発表した。NaNミーティングに参加するのはこれが最後なので、Filがケーキを用意してくれて、みんなで集合写真をとった。アクティブな研究者に囲まれて過ごしたこの1年間は、本当に刺激的で有意義な時間だった。
 その日の夜、買い物がてらに車を走らせていたら、いつも見慣れた風景が別の風景に見えて来た。それは、「もうすぐブルーミントンでの生活が終わるのだな」という寂しさ、「この花が咲いていた頃に家族3人でやってきたんだな」という記憶、「でも、名古屋に戻れば新生活が始まるんだな」という期待、いろんなものが複雑に入り混じった心象風景とでもいうべきものだった。
 こちらに来たばかりの頃、子どもの夜泣きで目が覚めてしまって眠れず、よく朝活をしていた。早朝のブルーミントンでは、鳥たちがきれいな声でさえずっていた。今日はなぜが目が覚めてしまって、やはり朝活をしている。今日も鳥たちがきれいな声でさえずっている。僕はそれを忘れないだろう。
CNetSの人々














Filと僕

月曜日, 3月 20, 2017

名古屋出張

 3/16〜3/19の日程で日本(名古屋)に一時帰国し、情報処理学会で発表をしてきた。「メタサイエンスとしての情報学をつくる」というセッションは二部構成で、前半は情報学の定義や名大に新設された情報学部の話。後半は、名大の情報学系の研究の話。普段聞けないようなことが聞けて楽しかった。
 自分の発表はというと、1つ質問が出たものの、いまいち会場の反応がなくてちょっと残念だった。前半を詳しめに説明して、後半が駆け足になってしまったことも一因かもしれない。ニコ生でもストリーミングされたようで、妻の話ではいろいろ批判的なコメントもあったようだ。全然気にしないけど。同研究科のM先生が帰り際に「とてもおもしろかったです。」とおっしゃってくれたので、それだけでも発表した甲斐があった。
 今週NaNミーティングで発表し、査読を1つ終わらせたら、僕の中では一区切りである。あとは急いで本帰国の準備をしないと間に合わない。今週末には日本に送る荷物を日通に引き渡し、車やテレビをはじめ、売れるものは売らないといけない。ばたばたと毎日が過ぎていくなあ。
 
 

木曜日, 3月 02, 2017

ぼちぼち

 気がつくともう3月。ぼちぼち本帰国の準備を始めないといけない。ブルーミントンでの穏やかな、しかし刺激に満ちた生活もあと僅か。今回の在外研究の成果をまとめる段階に来ている。
 読破してやると船便で送ったダンボール一箱分の本だが、結局読破できず。ただ、参考書的には役立ったので、なくては困ったのだが。特に、さきがけの申請書を書いている時は、社会心理学や社会学の本がとても参考になった。惜しむらくは、もう少し機械学習の教科書を熟読したかった。
 IC2S2にはアブストラクト2本投稿し、NetSciに投稿したアブストラクトは口頭発表が決まった。人工知能学会の原稿も提出し、査読コメントも送った。もう少しするとIC2S2の査読がはじまる。
 今がちょうど時間的に余裕があるので、やれなかったことをやっておかないと。名古屋に帰ってから後悔したくないので。