先日、NHKで放送されたドラマ「フェイクニュース」の前編を観た。「つぶやきは、感情を食べて怪物になる。」というキャッチコピーは言い得て妙だ。「ポスト真実」の時代、つまり、事実かどうかよりも個人的な感情が優先される時代を表現している。
ドラマの内容も、フェイクニュースが単なる誤情報ではなく、様々な動機がうずまく情報生態系の問題であることがうまく表現されていた。重たい話題であるにも関わらず軽快な感じ、微に入り細に入り過ぎずなかなかよかった。
フェイクニュースについて、この1年ぐらい毎日情報を追いかけ、この現象が一体何なのかを科学の視点から考え続けてきた。その本が12月に発売予定で、すでにAmazonで予約可能になっている。タイトルは「フェイクニュースを科学する 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ」(化学同人)。これまでジャーナリストやメディアの人たちが書いたのとは一味も二味も違うものになっていると思う。
情報と虚偽情報が混在する複雑化社会を生き抜くヒントがたくさん詰まっているので、ぜひたくさんの人に読んでもらいたい(このNetGalleyでゲラを読むことができます)。
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