日曜日, 7月 11, 2021

反転攻勢

  東工大に異動し、担当する授業は初めての教科ばかりだったので、前期は講義スライド作りにかなりの時間を要した。とても良い勉強の機会にはなったが。昨日で1Qと2Qの自分の担当分を終えたので、授業に関しては、これでひと段落(レポートの採点や院試など、気の抜けないイベントは続くが)。

 一定の難易度を保ちつつ、わかりやすい講義スライドを作成し、わかりやすく講義するのは指南の技。1Qの授業アンケートのコメントを見ると、「難易度設定は適切で、わかりやすい」との声が多かった。かなり苦労して準備したので、そのようなポジティブな意見はうれしい。

 一方、1名だけ、「何を意図した授業かわからない」という声もあった。さすがにショックを受ける。全員が満足するような授業はもちろん無理。その人が感じる満足度は、先生の力量だけでなく、学生のモチベーションや基礎力(特に、数学とプログラミングについての)、レディネス(準備)にも大きく依存する話。そういうネガティブな意見もあるという現実は受け止めることにする。

 講義スライドの作成に使っていた時間が空くので、いよいよ溜まっている論文執筆、本の執筆、各種プロジェクトの研究を一気に進めなければならい。これらに時間を割けないことに後ろめたさを感じつつ、講義や雑用をこなさなければならなかった。反転攻勢の時。

 

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