ポスドク時代を思い出させる出来事があった。エディタ・リジェクトの嵐である。論文を投稿しても、エディタが価値なしと判断すれば、査読にも回されず返される。しばらくの間経験することがなかったので、そういえば異分野融合型の研究ではその確率が高いことを思い出した。
UCLAでの研究をまとめた以下の論文で、その経験をした。次の職を見つければならない中で、リジェクトを何度もくらい、なかなか論文にならず、本当に困ったものだった。しかも、ニッチな領域の研究なので、論文になったとしても、職につながる保証もなかった。
K. Sasahara, M. L. Cody, D. Cohen, and C. E. Taylor, Structural Design Principles of Complex Bird Songs: A Network-Based Approach, PLoS ONE 7(9): e44436, 2012
テニュアの職なので、リジェクトを何度食らおうが職を失うわけではないので、そのショックは以前ほどは大きくないかもしれない。それでも、魂を込めて書いた論文が査読にも回されない悲しさは大きい。最近はオープン系の雑誌ばかりに出していたので、エディタリジェクトがなかったのだ(よほどひどい論文は、それでもエディタリジェクトされるだろうが)
自分がPLOS ONEのエディタをやるようになって知ったが、エディタは忙しすぎて、それほど論文の価値がちゃんとわかっていないことも多い。PLOS ONEの場合は、基本的に全て査読に回すので、私の価値観がその段階で影響することはないが、他のメジャーな雑誌の場合は、はっきり言ってエディタの好みに左右される。今回のコメントを読むと、たいして論文を読んでないことが明らかなので、あまり気にしても得られるものはない。適切な別ジャーナルを選んで、今日、再投稿した。
もうエディタ・リジェクトは勘弁願いたい。
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