金曜日, 11月 22, 2013

初講義

 名大での初めての講義を終えた。「複雑系科学特論」という大学院の授業で、各講座の先生がリレー式で講義をする。僕は「生物と社会に見られる自己組織化」という題目で2週にわたって講義をした。必修科目でないため受講生が少なかったのは残念だったが、楽しく講義ができた。来年度も同講義を担当するので、さらに内容に磨きをかけたい。
 それから余談ですが、本日、分担執筆を担当した「行動生物学事典」が発売されました。執筆者とはいえ本はもらえないので、まだ現物を手にしていませんが。

日曜日, 11月 10, 2013

ラボ

 研究室ができて2年目。現在一緒に研究している学生は、修士が1名、学部生(来年、笹原研所属)が1名。2人ともTwitterのデータを使った研究をしている。
 自分の過去を振り返ってみると、大学院の研究経験は人生最大の宝物だ。多様な才能を持つ個性的な同僚や先輩、後輩たちと切磋琢磨した。そして1つのことに時間を忘れて没頭できる貴重な時間だった。学生たちにはそんな経験をして、世の中に羽ばたいてほしい。
 これから長い教員生活、いろんな学生に出会うと思う。一を聞いて十を知る切れ者もいれば、いまいち要領の悪い学生もいるだろう。しかし、それぞれに持ち味がある。ここは研究者だけでなく、社会で活躍する人材を育てる場でもある。どんな個性的な人物がやってきて成長し、巣立っていくのか楽しみだ。

月曜日, 11月 04, 2013

Kindleゲット

 出張のたびにMacbook AirとiPad miniとiPhoneを持ち運んでいたが、何か余分だと感じていた。ダブっている機能がかなりあるのだ。
 特にiPhoneとiPadはほぼ同じことができて、違うのは画面の大きさぐらい。iPadの方が画面が大きくて、飛行機やホテルで資料を読むのに便利かなと思って携帯していた。でも、明るいiPadの画面をずっと見ているのは辛い。
 読書専用のデバイスとして、新しいKindle Paperwhiteを購入した。これができることはただ1つ。電子図書の閲覧だけ。Emailもインターネットもできない。でも、それがいい。無意味にネットしたり、Emailを書いたりできないので、帰って読書に集中できる。そして、Eインクの奇麗さは紙の本に匹敵する。これからはiPadの替わりにKindleを携帯する機会が増えそう。
 ちなみに、画面が小さいので論文のPDFを読むのは厳しい。PDFをKindle用に変換することもできるが、図や複雑なレイアウトがあると無茶苦茶になってしまう。

 

木曜日, 10月 24, 2013

テネシー

 「動物の発声系列の解析」に関する研究会に参加するためにテネシーに来ている。国際線から国内線の乗り継ぎに失敗したり、何かの手違いで帰りの便がキャンセルされたりと出だしはずっこけたが、研究会は楽しかった。
 このテーマに関係する約40名ほどの生物系と数理系の研究者が一堂に会した。単に発表を聞いて質疑応答するだけでなく、テーマごとにグループに分かれて議論し、最終的には参加者全員で1つの論文に仕上げる。
 正直、グループ作業についていけるか不安だったけど、自分が好きなことなので自然と「発言したい」と気持ちが湧いてきた。大御所、若手、院生が協力して1つの作業をするのはとても楽しかった。そして、大御所の先生の豊富な見識と見事な議論、衰えない知的探究心としたたかな交渉術を目の当たりにした。
 今月は研究費の申請や研究発表の準備などでいっぱいいっぱいで、とても海外出張に行きたい気分ではなかったけど、本当に来て良かった。

月曜日, 10月 14, 2013

エリートの基本

 近所の本屋さんでたまたま手に取った本が面白そうだったので買った。ゴールドマン・サックス、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ハーバード・ビジネススクールでのキャリアで共通する基本、それは次の4つに分類されると書かれている。
  1. 人との「つながり」を大切にする
  2. 「自分」磨きを一生継続する
  3. 「日々の成果出し」に強くこだわる
  4. 「世界的な視野」を常に意識する
 本書では、これらの4つに関する48のポイントがまとめられている。研究者には直接当てはまらないこともあるが、たいていのものは「なるほど出来る人は違うな」と感心する。
 例えば、「名前を覚えることは人間関係の基本」、「斬新な思いつきよりも骨太な意見」、「会議で発言しないのは欠席と同じ」など。当たり前と言えば当たり前だが、これらを常に意識して行動できる人がどれだけいることか。
 明日からまた怒濤のような日々が始まる。忙しい時こそ、こうした基本に立ち返るべき。

 

金曜日, 10月 11, 2013

やられたらやり返す

 帰ってきた論文の査読結果は惨憺たるものだった。ワディントン・ランドスケープは発達の理論的探求にとって大事な概念で、iPS細胞が世に出て、ますますその考え方の重要性は増している。
 ところが3人の査読者のコメントは、「これに関する記述は無意味などころか混乱を生む」というものだった。さらには「内容がテクニカル過ぎる」とか「標準的な用語を使え」とか。あぁ、生物学とはかくも保守的な分野なのか。
 理論生物学の雑誌に再投稿した方が良さげだが、「大幅に書き直して再投稿すれば、見てやらないでもない」的なことが書かれていて、このまま引き下がるのもしゃくなので、解析を完璧にやり直して、査読者のコメントに全部答えてやる。それで落ちたらそれまで。
やられたらやり返す。倍返しだ。

土曜日, 9月 28, 2013

作文の秋

 間もなく10月。実りの秋ではあるが、大学の先生にとっては作文の秋でもある。科研費の申請書の〆切があるからだ。これが当たるのと当たらないのでは、来年度の研究費の額が天と地ほどの差がある。
 僕は若手Bが来年度まであるので個人的には出さないが、別の科研費の分担研究者のお誘いを受けているで、そちらの申請書作成には何らかの形で関わることになる。
 科研費は出さないが、民間の研究助成を1つ出すことにした。1週間ぐらいかけて、研究助成の申請書を書き終えた。なかなか辛い作業だが、頭が整理されるのはよい。来年度から修士の学生が研究室に来るので絶対に当てたいところ。彼が大学院を卒業する時、大きな実を結ぶように。

 

日曜日, 9月 22, 2013

ゴールド

 初めてゴールドカードを手にした。といっても、年会費無料の名古屋大学カードというやつ。名大の卒業生と職員は加入することができて、このカードで買い物をするといくらか名大同窓会に還元されるらしい。
 財布の肥やしと化しているたくさんのキャッシュカードやクレジットカードを、整理してすっきりさせたい。その一環として、自分のクレジットはこれに一枚に集約することにした。無料とはいってもゴールドなので、付帯保険の額が大きかったり、空港のラウンジが使えたりと、使い勝手は良さそうだ。(ゴールドではなく金メッキだ、という意見もある。)
 何となく嬉しいのだが、「これを使う=お金が減る」ということなのだよな。使うとお金が貯まるカードってないのでしょうか?(あるわけないけど...)

月曜日, 9月 16, 2013

一日前の新聞

 今月から新聞を取り始めた。これまでは、ネットで最新のニュースを見られるのだから(有料のものも増えたが)、時代遅れの紙媒体の新聞など必要ないと思っていた。それも一理ある。しかし、それだと興味のあるニュースだけをつまみ食いして、情報を偏食してしまう。全部の記事に目を通すからこそ得られる知識もある、と最近思い始めた。そして何よりも、新聞も読めない大人は格好わるい。
 というわけで最近は、出勤の電車の中で一日前の中日新聞を読んでいる。(当日の新聞を持って行くとひんしゅくものなので)国内外の時事ネタだけでなく、地元の歴史や何気ない記事が新鮮で面白い。Googleニュースのように、アルゴリズムでランク付けされた記事を読むのとは違った良さがある。
 そういえば大学生の頃、やはり一日前の新聞を読みながら満員の小田急で通学していたことを思い出す。学生寮で取っていた朝日新聞を持ち出していたのだ。寮長にはバレていたと思うが、一日前の新聞なので怒られたことはない。

日曜日, 9月 08, 2013

ECAL2013


 中国東方航空の機内で出るコーヒーはインスタントなので、カターニャ空港でカフェ・アメリカーノ(1.7ユーロ)を飲みながらこの文章を書いている。
 9/1〜9/6まで人工生命の国際会議ECAL2013に参加してきた。ECALに参加するのは実に8年ぶり。今回の開催場所は、イタリアのシチリア島にあるタオルミーナという小さな町で、エトナ山やグランブルーにも登場した海岸のある観光保養地。食べ物は観光地価格で高いが、どこのレストランに入っても美味しい。
 僕は初日のCollective Behaviours and Social Dynamicsというワークショップで発表した。このワークショップの招待講演は勉強になった。本会議の方は、自分の研究の興味からすると期待はずれだった。以前はもっと言語やコミュニケーションのモデル研究があったのだけど。
 来年はALIFE14がニューヨークで開催されるので、何とか研究をまとめて発表したい。

木曜日, 8月 22, 2013

待ち遠しい

 今年は少しの長めのお盆休みをとって、宮城の親戚、東京と福島の実家に行って来た。名古屋も暑いが東京もそれと同じぐらい暑かった。それに比べるとやはり石巻やいわきはだいぶ涼しかった。家族にも親戚にも久々に合えたし、お墓のご先祖様も拝んできた。
 さて、休みは嬉しいのだが一週間以上ラボに行かないと、だんだん大学に行きたくてそわそわしてくる。大学が待ち遠しいなど傍から見れば変だと思われるかもしれないが、やっぱり研究者という仕事が好きだ。名大の環境も。
 休み中研究はしなかったが、とある財団の研究助成の申請書を仕上げた。まだ大学自体は夏休みだが、僕は実りの秋に向けて動き出す。


金曜日, 8月 09, 2013

一休み

 6月末に論文を投稿して以降、遅々として研究が進まない。困った。毎日何やかんやで忙しかったのだけど、一体何をしていたのだろうかとカレンダーを見直してみた。
 大学教員の仕事としては、修士の中間発表や大学院入試があった。研究会の準備や報告書の作成もした。とある研究費の事務局の仕事もした(ている)。そして、ここひと月半で3つの論文の査読を引き受けた。
 なるほど、これでは進まない訳だ。特に、査読依頼が立て続けに来るのは予定していなかった。査読依頼が来るということは、自分の研究が認められてきたということなので、喜ばしいことではあるのだが。
 ここらで一旦休憩して、クールダウンした方が良さそうだ。明日から一週間ほど夏休みをとった。休暇中仕事はしません。たぶん。

日曜日, 8月 04, 2013

DIEで発表

 


 これは有田・鈴木研でやっているDIE(Do it in English)で発表したときの資料。作るのにはそれなに時間がかかった。でも、 1つ1つの発表をおろそかにしない。それが大事。

日曜日, 7月 28, 2013

ソシオ201307

 今月の20日〜21日、2013年度第1回目の社会的知能発生学研究会が名大で開催された。今回は幹事を勤めたので、講師の依頼や会場の準備、懇親会の手配などの仕事をした。
 特に大変だったのが講師の依頼で、みなさん先生方はお忙しいので予定がすでにあって、調整には時間がかかった。(中には「薄謝」という理由で断られたこともある。ものには言い方があるだろうに。)しかし最終的には、話を聞きたいと思っていた、すばらしい先生方に講師を引き受けていただくことができて、議論はいつも以上に白熱した。
 そして、幹事の最後の仕事は報告書の取りまとめ。講演内容は多岐にわたるので、まとめるのにとても苦労した。[Link]

日曜日, 7月 14, 2013

ダウニー

 名古屋には素敵なカフェがたくさんある。以前も紹介したカフェ・ダウニーはカリフォルニアのフードやスイーツが食べられるカフェ。市内に何店舗かあるが、今日は植田店に行ってきた。
 Aランチは、ハンバーガーやサンドイッチなどのメインの他に、スープ、ケーキ、ドリンクがついて1,260 1,360円とお得だ。僕はチーズバーガーとミックスベリータルト、妻はパストラミとクルトンが入ったサラダ、桃のケーキを注文した。かなりお腹いっぱいになる。痩せねばと思いつつ、たまのご褒美ということで胃袋にゴーサイン。
 ちなみにダウニーのトイレにはRalphs(LAに住んでいた時にお世話になったスーパー)のチラシが貼ってある。特売のガロンサイズのコーラが載っているチラシも、日本で見ると立派なアート作品になる。このチラシを見ていると、カリフォルニアに帰りたくてホームシックのような気分になる。また研究で長期滞在する機会もあるだろう。

火曜日, 7月 09, 2013

暑い...

 この殺人的な暑さはいつまで続くのだろうか。ラボでは、先週末までは窓を全開にしてエアコンなしで頑張っていた。しかし、今週のあまりの暑さに仕事にならないので、29℃の温度設定でエアコンを使い始めた。しかし、昨今の電力事情もあり、名大では省エネ対策に取り組んでいて [Link]、日中はこんなメールが頻繁に届く。

東山地区構成員各位
只今、東山地区の電力デマンドは、上限電力値を超過しています。
13:10 15,720kw
このメールが届くと慌ててエアコンを切り、電化製品の使用をできるだけ避けるようにする。酷い時には、登校した直後にこのメールが届くこともある。まだ何もしていない...。
 この暑さが続くようならば、生活のリズムも変えた方がよいかもしれない。朝1時間早く家を出て、1時間早く帰宅するとか。

月曜日, 7月 01, 2013

ピロリ退治

 先月の人間ドックでは特に大きな問題は発見されなかったが、コレステロールが高めなのとピロリ菌が見つかった。コレステロールは普段の食事と運動に気をつけるしかない。一方、ピロリ菌は胃ガンや胃潰瘍など、様々な悪さをするので一刻も早く退治したい。ピロリ菌を除去した場合、胃ガンのリスクは1/3に減るそうだ。
 そこで、人間ドック受けた病院で診察を受け、ピロリ菌を除去する抗生物質を飲み始めた。薬を朝晩の2回、1週間飲み続ける。そして、2ヶ月後、ピロリ菌を除去できたかどうかを検査する。だいたいこれで7~8割は除去できるとのデータがある。
 ピロリ菌除去は保険適応になるので、僕の場合は、初診と一週間分の薬代で1,300円ぐらいだった。ランチ2回分のお値段でピロリ退治できるなら安いものだ。病院でもらったこの冊子がわかりやすかった。[Link]

日曜日, 6月 23, 2013

人は信念と共に若く

 都立大でお世話になった千葉先生の退職記念パーティーに行ってきた。行きはこだま、帰りは夜行バスというしんどい移動だったけど、本当に参加してよかった。
 先生は都立大で学位を取られ、それからずっと都立大一筋で教育と研究に携わってこられた。最後の挨拶の言葉は、今どんな研究をしているかというお話。退職してますます研究に邁進されるのだろう。
 同期のメンバーや先輩方にも久しぶりにあって、酒を飲みながら楽しく語らった。僕が都立大に在籍したのは修士の2年間だけど、本当に密度の濃い、そして生涯の友と出会えた素晴らしい時間だった。直属のボスだった浜津さん、ラボのボスだった広瀬さんにも挨拶し、名古屋でがんばっていることを報告した。
 最後に広瀬さんが紹介していたサミュエル・ウルマンの詩を紹介したい。つまらんことで悩んでいる場合じゃない、要は気持ちの持ちようだと、元気をくれる詩だ。
人は信念と共に若く、疑惑と共に老いる。
人は自信と共に若く、恐怖と共に老いる。
希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。


土曜日, 6月 15, 2013

Q & A

 ミュージックステーションのB'zの演奏を聞いて確信した。今月のへービーローテーションはこれで決まり。先日発売されたベスト盤(B'z The Best XXV 1999-2012)に収録されているQ&Aは、B'zらしい爽快なロックナンバー。
 このベスト盤には、僕が大学4年生だった1999年からやっと定職を得た2012年までに、B'zが発表したシングル全曲が収められている。自分が病めるときも健やかなる時も、迷える時も悩める時も、これらの曲にどれだけ元気づけられたことか。
 B'zのロックは言わば合法的な麻薬みたいなもの。突き抜ける高音と気持よく歪んだギターで、不安も頭のもやもやも一瞬で吹き飛ばす。  
 さあ、行くぞ。表現は止まらない。
 


日曜日, 6月 09, 2013

密な一週間

 とにかく密な一週間だった。3日は日本進化言語学フォーラムに参加した。大御所Luc Steelsが来るので、もう少し人が来るかと思っていたけど、かなり聴衆は少なかった。「聴衆が少なくてごめんね」という司会の言葉に、「大勢のセミナーも、少人数のセミナーも、僕には等しく重要だ」と言って、手を抜かずに丁寧に発表する姿勢は立派だった。僕はPLoS ONEの内容を言語進化とからめて発表した。
 翌日から7日までは、富山で開催された人工知能学会に参加した。この学会への参加は2回目だが、以前にもまして盛況な感じを受けた。ただ発表件数がものすごく多く、レベルは玉石混交。(石がかなり多め)学生の発表の場という側面もあるのだが、指導教官がちゃんとしているところと、そうでないところの差は歴然としていた。僕が発表したセッションはとにかくTwitterだらけ。でも、Twitterを素材にして、ソーシャルダイナミクスのおもしろい研究している発表は1件もなかった。ここが自分の踏ん張りどころかな。
 学会中、Chuckたちと書いた論文の方法にケチをつけるメールが来たので、それに反論したり(アメリカの某大学の名誉教授らしい)、研究会のやり取りをしたり、プレスリースの文章を書いたり(載らなかったけど)、論文を直したりして、気持ちをなかなか学会に集中できなかった。こんなことではいかんなぁ。