ここ3年、電通大と共同で鳥類の歌文法の解析方法を研究してきた。Angluinが提案した正例からの極限同定の手法を実データに応用するというものだ。これはACALに一緒に行った柿下君とずっとアイディアを出し合って、研究を進めてきた。最近はこれだけでは物足りなくなって、動物の行動系列に潜む情報構造を明らかにする、そんな学問をEthoinformaticsという名前でやりたいと考えている。そのための道具として、EUREKAというソフトを電通大の学生たちと作っている。本当は10月には公開する予定だったが、遅れに遅れてやっとベータ版を昨日公開した。[link] まだ全然納得のいく出来ではないが、とりあえずは打ち上げなければという気合いだけでここまで来た。
EUREKAは、Ethoinformatical Utilities for Rule Extraction and Knowledge Acquisitionの略。もちろん本当は、アルキメデスがアルキメデスの原理を発見したときに叫んだとされる「エウレカ!(我発見せり!)」を先に思いついて、後からこじつけた。でも、なかなかのネーミングだと気に入っている。現段階では名前負けしている。これからだ。EthoinfomaticsとALifeを生業として食っていける研究者になりたい。
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