今読んでいる本は、行動主義心理学の巨人、スキナーのVerbal Behavior(言語行動)。ちなみに、この本はAmazonで品切れになっているが、Skinner Foundationから直接購入できる(もれなく、スキナー・シャーペンも付いてくる)。これまで読んだ本の中で1位、2位を争うぐらいの難解な本だ。
今回は僕が、8章のVerbal operant as a unit of analysisの前半を担当した[レジュメ]。講義でくたくただったのと、スキナーの考えが独特なので、重要なポイントを把握するのにかなり時間がかかった。スキナーの言語観は次のように言うことができる(と思う)。
- 記号体系としての言語ではなく、個人行動としての言語行動を分析する
- 真空中に言語は存在せず、使用、媒体、文脈、社会のドロドロの中にあってこその言語
- 意味は実体ではなく機能
これまでに読んだ本は次の3冊。生成文法の入門書「The Atoms of Language」、言語発達に対する認知言語的アプローチ「Constructing A Language」、力学系的認知観「A Dynamic Systems Approach to the Development of Cognition and Action」。いずれも良書です。
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