ふと思う。10年前の小生意気で根拠のない自信に溢れていた、でも飽きれるほど「知る」に貪欲だった22歳の自分が、この論文を読んだらどう思うだろうか?「これは面白い研究だ!」と目を輝かせただろうか?今の僕は22歳の僕よりもいろんなことを知っている。でも、彼はきっとこう言うだろう。
「それって本質的なの?」腹が立つことこの上ないが、直球ど真ん中で、ミットで受けてもひりひりジンジンとする言葉だ。でも、このぐらいの若さと勢いを持ち続けたい。いや、22歳の鼻たれ小僧なぞ一喝できるぐらいでないと。そして、「たら」「れば」なんて、口が裂けても言わない。言ったら500円玉貯金。
「できない?できるようになればいいんじゃん。」
「やる前から答えがわかってるなら、ドリルを解いているのと変わんないよ。」
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